夏の暑い時期は、熱中症などの体調不良を起こさないためにもこまめな水分補給を心がけることが大切です。しかし、実は水分補給は上手に行なわないとかえってマイナスに作用し、夏バテの原因になってしまうことがあるのをご存知でしょうか?

そこで今回は、夏バテを防いで暑さを乗り切る水分の取り方についてご紹介します。

夏の体調不良を防ぐ! 体内での水分の大切な役割

はじめに、なぜ水分を補給することで熱中症などによる体調不良を予防できるのか見ていきましょう。

体内にある水分には、主に「酸素や栄養を身体の隅々にまで運ぶ」、「老廃物を体外に排出する」、「体温を一定に調整する」という3つの役割があります。
これら主な3つの働きのうち、どれかひとつが欠けても身体の健康を保つことが難しくなってしまいます。そのため、水分は身体の機能や働きを正しく保つ重要な役割を果たしているのです。

一方で、熱中症は高温多湿な環境による身体への負担などが原因の一つとなります。
こうした体への負担を防ぐためには、適度に水分を補給して十分な栄養と酸素を体中に行きわたらせ、老廃物の排出や体温調整をしっかりと行なわせるようにしなくてはなりません。そのため、熱中症対策には水分補給が必要不可欠になります。

しかし、水分補給は上手に行なわないと夏バテの原因になることもあります。

夏バテしない水分の取り方とは?

それでは、夏バテを防ぐためには水分をどのように取ればよいのでしょうか?

水分補給は、ただ水をたくさん飲めばよいと思っている方もいるかもしれません。しかし、一度に大量の水を飲んでも、体内に水をとどめておくことができないため、大半が体外に排出されてしまうのです。
さらに、大量に水を飲むことで体内で吸収が追いつかず、胃が膨らんで食欲不振となり夏バテに繋がる原因となります。

せっかく飲んだ水が逆に夏バテを起こす原因となるのを防ぐには、一度に大量に飲むのではなく喉が渇いたと感じてしまう前にこまめに水を飲むようにするとよいでしょう。夏の水分補給は30分に1回、コップ一杯程度飲むのがよいとされています。

さらに、体内にある水分は真水だけではできていません。そのため、大量の真水を一気に取ってしまうと、体液が薄くなってしまって体調不良になることがあります。
特に、スポーツ中など炎天下で大量の汗をかいてしまうような場面では、真水ではなくミネラルを含んだ「アイソトニック飲料」や「ハイポトニック飲料」がオススメです。こうした水分を取ることで体液が薄くなってしまうことを防ぐだけでなく、体調不良の予防にも効果が期待できます。

まとめ

まとめ
夏バテを防ぐ水分の取り方についてご紹介しました。
水分の取りすぎはかえって体調不良の原因になることがあるため注意が必要ですが、たくさん汗をかいてしまうようなスポーツをするときにはしっかりと水分を補給する必要があります。また、あまり汗をかかない場合でも喉が渇いたら水分補給を忘れずに行なってください。

今回ご紹介した水分の取り方を参考にし、上手に水分補給して元気に夏を乗り切りましょう!