赤ちゃんの健康と成長を考える上で、ミルク作りに使うお水は非常に重要な要素です。
特に赤ちゃんの免疫力はまだ十分に発達していないため、お水の選び方には細心の注意を払うことが求められます。

今回は、赤ちゃんのミルク作りに最適なお水の選択方法、産地の重要性、安全な殺菌方法などについて詳しく解説していきます。

調乳水とは？

赤ちゃんのミルクを作る際に使用するお水を「調乳水」といいます。
赤ちゃんはミルクを飲むことで栄養を摂取しますが、水分の質が健康に大きな影響を与えるため、適切なお水を選ぶことが非常に大切です。

赤ちゃんの消化器官や腎臓の機能は未発達であり、大人と比べて適切な水分の摂取がより重要となります。

調乳水の選び方

調乳水を選ぶ際には、以下のポイントに注意して選びましょう。

軟水ミネラルウォーターか純水がおすすめ

硬度が低い軟水は、赤ちゃんの消化器官に優しく栄養素の吸収を助けます。
硬水に比べて軟水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が少なく、赤ちゃんの腎臓に負担をかけにくいとされています。
そのため、ミネラルウォーターを選ぶ際には硬度が低いものを選びましょう。
また、純水は不純物が少なく赤ちゃんにとって安全です。

水道水を使用しても問題ない？

市販の粉ミルクの多くは、日本の水道水で調整した場合、母乳に近い成分になるように設計されています。
そのため、水道水を使って粉ミルクを作っても問題ありません。
水質にこだわりたい場合や重視したい場合は、軟水のミネラルウォーターや純水を使って下さい。

ミネラルウォーターの産地にこだわる

ミネラルウォーターの産地は、水質に大きな影響を与えます。
お水はその土地の環境や地質が反映されるため、産地によって含まれるミネラル成分や硬度が異なります。
赤ちゃんに適したミネラルウォーターを選ぶ際には、信頼できる産地から採水されていることを確認しましょう。

国内産や海外産問わず品質管理が徹底されているものを選び、赤ちゃんの健康を守りましょう。
また、選ぶお水の産地によっては特定の地域でしか採れないミネラル成分が含まれることもあります。
これらの成分が赤ちゃんにとって良いものであれば、その産地のお水を積極的に選ぶことも検討しましょう。

水の殺菌方法に着目する

お水に含まれる細菌やウイルスを除去するためには、殺菌方法が重要です。
ミネラルウォーターには様々な殺菌方法がありますが、その中でも特に安全性が高いとされる方法を選ぶことが求められます。
さらに、製品によっては複数の殺菌方法を組み合わせているものもありますので、その点も確認しておくとより安心です。
主な殺菌方法については下記をご覧ください。

ミネラルウォーターの主な殺菌方法

加熱殺菌

一定の高温で加熱することにより、細菌やウイルスを死滅させる方法です。
家庭でミルクを作る際にも、お水を沸騰させて加熱殺菌することが一般的です。

マイクロフィルター殺菌

微細なフィルターを通して、細菌やウイルスを物理的に取り除く方法です。
フィルターの目の細かさによって、取り除ける微生物の大きさが異なります。

紫外線殺菌

紫外線を利用した殺菌方法で、ウイルスや細菌のDNAを破壊して無害化します。
化学薬品を使わずに殺菌できるため、環境にも優しい方法とされています。

オゾン殺菌

オゾンガスを利用した殺菌方法で、強力な酸化作用で細菌やウイルスを除去します。
オゾンは自然界にも存在する成分で、人体に無害な量であれば安全です。

複数の方法で殺菌処理されていると安心

前述したように、一つの殺菌方法だけでなく複数の方法で処理されているお水はより安全です。
各メーカーの製品について確認し、安心できるものを選びましょう。
また、製品の品質基準や検査結果も参考にしてみて下さい。

赤ちゃんの身体を考えて調乳水を選ぼう

赤ちゃんのミルク作りに最適なお水の選び方についてご紹介しました。
ミルクに使う水は、赤ちゃんの身体に負担をかけないようミネラル分の少ない軟水ミネラルウォーターや不純物を取り除いた純水を選ぶことも大切です。
赤ちゃんが毎日口にするものだからこそ、産地や安全性にもこだわりたいところですね。

これらのポイントをしっかりと理解して、赤ちゃんに喜んで飲んでもらいたい水を選び健康を守ってあげて下さいね。