supportポンプの基礎知識

割引キャンペーン中!
割引キャンペーン中!

無料相談受付中!
まずはお気軽にお問合せください

お見積・お問い合わせ

グランドパッキンの取り扱い

はじめに

グランドパッキンのはたす役割

グランドパッキンは、主軸がケーシングと貫通する部分、いいかえれば一方は回転し、他方は静止している部分からの水漏れを少なくし、ポンプ内への空気の侵入を防止する為に装着されるものです。
構造は簡単ですが、役割としては非常に重要な部分ですので充分な気配りが大切です。

なぜグランド部から水漏れさせるのか

グランド部からの水漏れは、次の様な効果があります。(下記の図を参照)

1)ポンプ内にグランド部より空気の侵入を防ぐ。
→空気の侵入に対しては、グランドパッキンだけでは不十分で、少量の水を意識的に漏らす事により、その効果を表します。
2)グランド部の摩擦熱を除去させる効果がある。
3)水が潤滑液の役目をして、主軸やスリーブ、グランドパッキンの磨耗を少なくする。

上記の事が上げられます。くれぐれも締めすぎにより水漏れがなくなる事が無いように注意してください。

グランド部からの水漏れ

グランドパッキンの調節

配管内のスラリー除去

1)スラリー(溶接のスパーク、配管の切粉等)は必ず取り除いてください。
不十分ですとグランドパッキンや主軸に傷を付け漏れが多くなったり、グランドパッキンの寿命を短くします。
2)スラリーが入った場合は、試運転後グランドパッキンを交換してください。

ポンプの試運転

1)試運転時に必ずグランドパッキンの漏れ量の調節をしてください。
2)締付は発熱や異音に注意しながら調節してください。
3)運転初期は、多くの漏れを発生する時がありますが運転と同時に漏れ量は減少します。

漏れ量の目安

1)下記の表を目安にして、漏れ量を調整してください。
2)約30分から60分で安全運転にはいる事が出来ます。

標準漏れ量の目安

又、この時点で漏れ量が多い場合は、漏れが減少するまで10分くらいの間隔でそれぞれナットを1/6~1/3回転増やし締めてください。

一度に多量に締めないでください

1)一度多量に締めたり、片締めしたりすると、グランドパッキンや主軸を磨耗させる原因になります。充分に注意してください。
2)漏れ量の調整、及び増やし締めはポンプを運転しながら調整してください。

増し締め

1)長期運転中、漏れ量が多くなった場合には、ナットを1/6~1/3回転程度ずつ増し締めしてください。
2)漏れ量は上記の表を目安に調整してください。
3)定期的に漏れ量を確認し、その都度調整してください。

グランドパッキンの交換

古いパッキンの取り出し

1)ポンプを停止して、圧力を抜いてください。
2)パッキンを取り出すときは、市販のパッキンを利用すると便利です。
3)パッキンを抜き出すときは、工具で主軸を傷つけないように、注意してください。

パッキンツール

部品の点検

1)スタヒングボックスに古いパッキンの屑が付いている時は、きれいに取り除いてください。
2)主軸の磨耗がひどいときは、新品と交換してください。

装着

1)パッキンの切り口が、同一位置にこないように、120度ずらして挿入してください。
2)再集団(一番外側)のパッキンの切り口が上側にくるように装着してください。
3)挿入後主軸が手で回してかたくなる程度に締めてください。
4)締め付け後、一旦ナットを緩め再び手で絞めてください。(フィンガータイト、この程度が初期の締め付け力です。)

試運転

「グランドパッキンの調節」と同じ手順に従って調節してください。

定期点検

ビルの冷温水ポンプ等に於いては、1シーズン終了時に、パッキンに異常がないか否かを確認し、必要なものにおいては、交換をしてください。
交換の目安は増やし締めがグランドパッキン1本以上となったときとしてください。

メカニカルシール

メカニカルシールとは

運転中は、シール面にポンプ内の水が押し入り、ここに薄い水膜を形成して、この面の潤滑を行っています。これが行われないと、シール面は乾燥状態で運転され、異常高温となり、周囲のゴムが劣化したり、フローティングシート、又はシーリングが損傷して水漏れの原因になります。
又、砂や錆などをシール面にかみこむとポンプ内部の水圧とシール面圧のバランスがくずれて水漏れします。

装着

取扱上の注意

ポンプ、配管内に空気だまりを作らないこと

ポンプ内、及び配管内の空気だまりは、メカニカルシールのドライ運転につながり、メカニカルシールを損傷させる恐れがあります。空気だまりの出来る配管方法は避けてください。
又、ポンプ始動前に配管内、及びポンプ内の空気を完全に抜くことが大切です。

配管のフラッシングを充分に

配管内の錆や、砂、や配管溶接のカスなどがポンプ内部に入らないように、配管及び貯水部分の清掃は入念に行ってください。

シール面には手を触れないこと

手袋をはめたまま、又は汚れた手ではメカニカルシールに触れないでください。特にシール面には、絶対に触れないように注意してください。

メカボックス、主軸の清掃も忘れずに

メカニカルシールが装着されるメカボックス部及び主軸の錆、汚れ、傷はきれいに取り、これと接触するゴム部分からの漏れが発生しないように注意してください。

漏れ量に関するJIS規格(抜粋)(JIS B 2405-1993)

漏れ量

メカニカルシールの漏れ量は、メカニカルシールのシール端面、及び二次シール部分から漏れる1時間当たりのシール流体、又はエクスターナル流体の量で表す。

磨耗量

メカニカルシールの磨耗量は、一定時間運転後のシール端面磨耗減量を軸方向の長さで衰し、1年間(8.760時間)当たりに換算して表す。

漏れについての注意事項

メカニカルシールの初期の漏れについて

摺動面をミクロ的に見た場合、摺動面間に粗さ及びうねりによる隙間があること、また使用時の流体温度、圧力等の影響により歪みが発生すること等により、運転初期に漏れが発生することがあります。
この漏れを一般的に「初期漏れ」と呼び、完全になくすことは出来ません。
しかしながら初期漏れは運転を行うことにより摺動面が徐々に馴染み、それに伴い正規の密封状態になります。(初期馴染み時間は通常20~30時間程度です。)
従って、運転初期に微少漏れがあっても異常ではありません。

メカニカルシールの静止時の漏れについて

摺動面が良好な状態でも静止時に高い押込圧が作用すると、摺動面間に形成される微小隙間から微小漏れが生じ、圧力が高くなる程漏れ量が多くなります。これは運転時に比較して摺動発熱がなく、運転時には蒸発する程度の漏れ量があっても、漏れた密封液が蒸発しないで残留する為、目視で確認出来る漏れとなります。
従って、これらの漏れは正常な漏れであり、完全になくすことは出来ません。

上記より初期漏れ及び静止時の漏れが原因となる用途、場所ではドレン受けを設けてください。

ポンプについてのお問い合わせはこちら

043-234-6602
井戸ポンプ情報局
給湯器 販売・交換
バスリフォーム
無料ご相談フォームへ
TOPへ戻る