supportポンプの基礎知識
回転数とポンプ特性
回転数とポンプ特性の関係
50Hz, 60Hzポンプの比較
50Hz で運転した場合の回転数はN 1 =1500min―1 (3000min―1 )
60Hz で運転した場合の回転数はN 2=1800min―1 (3600min―1)
となるからその比は、
よって
Qの値は1.2倍
Hの値は1.44倍
Pの値は1. 73 倍
となり、軸動カオーバーの為使用不可能となります。
回転数の比をa)と同様にして求めると0.833倍となります。
よって
Qの値は0.833 倍
Hの値は0.694倍
Pの値は0.579倍
Vベルト運転
図のようなVベルト運転に於けるプーリーの直径と回転数の関係を次に示します。
2Pポンプと4Pポンプの比較
たとえば、N2を2Pポンプの回転数
(60Hz では3600nin―1 、50Hzでは300min-1)
N4を4Pポンブの回転数
(60Hzでは1800min―1 、50Hzでは1500min-1)
とすると、N2/N4 = 2となります。
よって、同ーポンプに2Pと4Pのモータを取り付けて運転した時の性能の関係は次のようになります。
Q2=2Q4
H2=4H4
p2= 8p4
Q2,H2,P2 ・・・・2Pモータで運転した時の性能
Q4,H4,P4 ・・・・4Pモータで運転した時の性能
2Pの利点
1) 小型化できます。
2) 軽量化できます。
3) 据付面積が小さくできます。
4) ポンプ価格が安くなります。
5) 高揚程ポンプでしかも構造が簡単になります。(例)4P3段タービン→2P1段タービン
6) 輸送、据付の取扱いが楽になります。
7) 梱包経費が安くなります。
8) 部品点数が少なくなります。
9) 保守、修理が簡単になります。
2Pの欠点
その後の研究でポンプは4Pと同等の騒音に下げられ得ることが判明しました。
モータの騒音はモータメーカーと共同研究を進めております。
これも軸方向吸込にする等研究の結果4Pと同等性能にできることがわかっております。
ここで、2Pの利点をより発揮させ欠点の一部を補う為には、コモン化によることが望ましいです。
次にコモン化について述べます。
コモン化の利点
1) 軸継手がないので、騒音が少なくなります。
2) 軸継手がないので、その分保守が楽になります。
3) モータを直結する手間がはぶけます。
4) 小型化が一層推進されます。
5) モータ付販売となるので付加価値が増大します。
2Pコモン化の最高のメリット
小型化、軽量化で使いやすい。
2Pポンブと4Pポンプの比較表
羽根車外径とポンプ特性の変化
羽根車外径とポンプ特性
上図に於いて
DA =加工前の羽根車外径
DB = 加工後の羽根車外径
PA =加工前の軸動力
PB =加工後の軸動力
とすると、次の関係が成立する。
<但し、羽根車の枚数がnのときは` 羽根車1枚当りの軸動力はP/nで表わす>
羽根車の外径加工をする時の注意
(1) 単段ポンプでは、羽根車外径の加工量が大きくなると自吸性能がダウンします。
(2) 多段ポンプでは、最終段の羽根車外径を加工すると、自吸性能がダウンします。
(3) 羽根車外径の加工量は直径の20%以内にします。
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