supportポンプの基礎知識
ポンプが始動しない
過電流リレーが動作している。
「制御盤」の項参照
電流が接続されていない。
電源を制御盤を通してモータに接続するまでの回路および接点をしらぺる。
ヒューズが飛んでいる。
新しいものと取り替え、ヒューズの飛んだ原因をつかむ。
制御盤の故障
「制御盤」の項参照
モータの故障
1)コイルの断線
2)固定子コイルの短絡
3)コイルが接地している。
4)絶縁不良・・・メガで測定
5)軸受不良・・・水、冷却剤等の侵入によって起こる場合があります。
6)軸の欠損t・・・マレにある現象ですが、 軸継手のセンター不良等が原因です。
注:モータの故障は専門工場で修理する。
ポンプがロックしている
軸が手で回らない時は、異物のつまり、 錆付、凍結等が原因で分解修理してください。
ポンプは運転しているが揚水しない
陸上用ポンプ
呼水の不足
1)特に吸水管の横引が長い時、 横引長さにほぼ比例して時間がかかります。
10分以上運転すると呼水が熱くなるので、冷たい呼水と完全に入れかえてください。
2)いくら呼水をしても満水しない・・・チェック弁、フート弁の不良
3)フートバルブ使用時は吸水フランジをポンプより外し、吸水管を上下に激しく振ってやると、管内が早く満水します。(サクションホースの場合はポンプより外さずとも、ホースを上下に振るだけで、ポンプ内迄満水出来る)
吸水管の空気吸込
1)塩ビ管では接着剤、 ガス管ではペイント麻巻又はシールテープが完全か。
※素人配管では何も使用していない事があります。
2)塩ビ管ではヒビ割れ、鉄管継手では巣のある場合もまれにあります。
3)フランジパッキンが入っていますか。
4)受水槽へ流入すると水と吸水管の位置が近いため、図のように吸水管に空気を吸い込んでいることがあります。
空気溜り(エアーポケット)
1)吸水管の横引きが長い場合、エアーポケットを生じ易い。
※特に配管地面に凹凸がある場合や、塩ビ管では特に注意。
2)スルース弁はスピンドルが水平になるように取り付けます。
3)ポンプ側を高く、50分の1以上の勾配をつけ、空気溜りを作らぬ様にします。
吸揚程オーバー
1)吸揚程がポンプのもつ能力以上になっていませんか。
遠心カポンプ 6m以内 真空計指針 440mmHg
カスケード 7m以内 真空計指針 520mmHg
2)真空計指針 mmHg×13.6=吸揚程である。
[13. 6=水銀の密度(比重)]
全揚程オーバー
全揚程がポンプ仕様(性能)以上ではありませんか。
水源不足
1)井戸に水はありますか。(2月、8月の渇水期に多い。)
2)水源はあっても吸水管が短く、水面より浮上っていない場合があります。
3)吸水管は吸水面より管径の2倍以上潜らせてください。
吸水側異物閉鎖
1)吸水管、フート弁、チェック弁、吸水口、羽根車に異物が詰まっていませんか。
※魚、ネズミ、ゴミ、パイプの切屑、ワラ屑、毛髪、石等が詰まっている事があります。
(真空計を吸水側に取付ければ指針が600~700mmHg(8~9m)と高い。)
2)フランジパッキンの孔が抜いてありますか。
吐出側異物閉鎖
1)吐出側に何か詰まっていませんか。
2)吐出口とチェック弁を逆に取付けていませんか。
3)フランジパッキンの孔が抜いてありますか。
4)スルース弁が閉じていませんか。
上述の場合、圧力計の指度が高い。
回転方向
回転方向は正常か、逆回転で出ない場合があります。
1)単相コンデンサモータはリード線(ポンプ専用モータは変更できない。)
反撥モータはカーボンブラシを入れ替えてください。
2)三相モータは三相の内、二線を入れ替えてください。
打込井戸
水脈が変わっていないか、水脈が変わった場合は打込みをしなおさなければなりません。
手押ポンプでくんで軽ければよいが、ハンドルが跳ね上がる様では、吸揚程オーバー(8m以上)又は水枯れです。
その他
1)グランド部より空気吸入している。
2)ポンプ本体より空気吸入している。・・・原因を調査します。
3)フート弁、 チェック弁が完全に開かない。
4)最悪の場合であるが、自吸式で、逆止フランジの砲金かち込み箇所に巣がある。又はドレンキャップニップルに巣がある。
5)空気補給器より異常な空気を吸う。
6)ポンプが磨耗し、性能が低下している。
7)周波数が低下し、全揚程がオーバーとなった。
水中ポンプ
水源不足
1)始動可能最低水位より水位が低い。
※特にKU2、KUR2、TUに注意。
2)ストレーナの回りの水位が下がって空気を吸い込んでいる。
3)「陸上用⑥ 1)」参照
吸込側異物閉鎖
1)ストレーナに砂、異物がつまっている。
2)吸込側に何かつまっている。
吐出側異物閉鎖
1)デリベリ部空気抜穴に異物がつまり、ポンプ内の空気が抜けない。
2)「陸上用⑧」参照
その他
「陸上用⑧、⑨、⑩、⑪ 1)2)3)4)」参照
ポンプは揚水するが、 運転中に揚水不足・揚水を停止する
陸上用ポンプ
水源の湧出量よりポンプの揚水量が多い為、水位の低下を来たし、全揚程が大きくなり、又、吸揚程限度もオーバーします。
打込井戸ポーリングの場合、ガスの発生する場合があります。
自吸式の場合、揚水量が急に減じ、又、 正常にもどります。
手押ポンプで急速にくんだ時、シリンダー内部に気泡が出ます。動カポンプの場合は吐出口を水面下に潜らせると気泡が出ます。
上で自吸式の場合は運転中に旧に復することが出来るが、非自吸式の場合、揚水を停止します。
吸込管より空気吸入。
グランド部の封水孔(シーリング)が詰まり、圧力水が廻らなくなった。・・・掃除するか新品と取り替える。
ポンブ内に異物がつまる。・・・圧力計の指度大きい。
揚水管より水が漏れる。
回転方向が逆である。・・・ポンプを軸継手側より見て右側が「正」回転です。
水中用ポンプ
水源の低下により、ストレーナから空気を吸入・・・圧力計の指度不安定
デリベリ部空気抜穴より、空気の吸入・・・吐出圧を高くする。
陸上用②、⑤、⑥、⑦参照
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