地震などの災害のため水を備蓄されている方も多いかと思います。
備えあれば憂いなしと言いますので、もちろん必要なことかとは思いますが、水は何リットルもの量になると非常に重く運ぶのも大変です。

ペットボトルなどで備蓄をしていても、いざという時には持ち歩くことが難しい場面に遭遇しないとも限りません。

ペットボトルの水が持ち運べないなどの非常時のために覚えておきたいのが、水の浄化方法。
やり方を覚えてさえいれば、煮沸消毒などいくつかの方法で川の水を飲み水に変えることができます。

もちろん、そのままでも飲める川の水もありますが、その判断は素人にはなかなか難しく、万が一のことがあっては取り返しのつかないことになってしまいます。

そのためにも浄化方法をしっかり覚えておき、災害時に備えましょう。

一番手軽で安心なのは専用の携帯できる浄水器!

後述しますが、水の浄化方法はいくつか方法があります。しかし、それらは緊急時にやむなく用いるもので、時間がかかるものや安全性に疑問が残るものもあります。
やはり専門の道具を使うことが一番確実で安心して水を浄化できます。

一番手軽に水を浄水するアイテムとしては、浄水器付きの水筒が市販されています。
製品によって性能に差はありますが、最新のものであれば、水の中の微生物を99.9%除去できるものもあります。

それだけ浄化できれば飲み水として十分に利用できます。
携帯性に優れているため、非常時・災害時にはおおいに役立つでしょう。

布や紙を使って川の水をろ過した後に消毒する

緊急時に携帯できる浄水器を持っていない場面も多いかと思います。そんな時は身近あるもので水を浄化しなければなりません。

まずは砂などの細かいゴミを綺麗な布か紙でろ過して、不純物を取り除きましょう。
衣服やガーゼ、ティッシュやコーヒーフィルターに一度水を通すと綺麗にろ過できます。

しかし、これだけでは水にいる有害な微生物は除去できません。
そのため、消毒液があればそれを使って消毒、無ければ一度沸騰させて煮沸消毒をすると微生物を退治できます。

消毒も専用の消毒液が好ましいですが、無ければ台所用のハイターなどの塩素系漂白剤で代用することができます。

数滴の漂白剤を入れてよく混ぜ、30分ほど放置すれば消毒できます。
微弱の塩素の匂いがすれば消毒されています。
塩素は普段飲み水としている水道水にも使われているため、微量であれば安全に飲用水に使用可能です。

川の水を蒸留して飲料水にする

これは最終手段になりますが、上記の方法がどれも取れなかった場合は蒸留するという手があります。

水を水蒸気に変え、たまった水蒸気を冷やして水に変えるという方法です。

この方法は不純物もないかなり純水に近い綺麗な水を作ることができますが、非常に時間と手間がかかります。

水を沸騰させて水蒸気に変える場合は多くの燃料が必要になりますし、沸騰させずに自然に蒸発させるのであれば、かなりの時間がかかり現実的ではありません。

蒸留は他に手段がない場合以外、あまり出番のない方法と言えるかもしれません。

まとめ

川の水を飲み水に浄化する方法を3つご紹介しました。
水は最も重要なライフラインの一つです。
災害時・非常時に何があっても大丈夫なように、知識として身につけておくと万が一の際役に立つかもしれません。