アウトドアブームの今、携帯浄水器を所有している方も増えてきています。
水道水が使えない状況でも飲み水を確保できるという特性から、災害への備えとして購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
今まさに導入を検討している方に向けて、携帯浄水器の特徴や使用するメリット、購入商品を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

携帯浄水器とは?

携帯浄水器とは、持ち運びできるタイプの浄水器です。
一般的な浄水器といえば、「家庭の水栓に取り付けて使うタイプ」や「専用ポットに装着して使うタイプ」をイメージしがち。
携帯浄水器は湖や川の水から不純物を取り除き、その場で飲める状態にしてくれるアイテムなのです。

山や湖へと出かけたとき、美しい水辺の風景に癒やされることも多いでしょう。
湖や川の水を試しにコップにすくってみれば、透明できれいに見えるかもしれません。
しかし実際には、目には見えない汚染物質や人体に有害なバクテリアや寄生虫、ウイルス、鉛などが含まれている可能性も。
また目には見えなくても、土砂やサビが含まれていれば美味しく飲むのは難しいでしょう。

こうした状況を改善してくれるのが、携帯浄水器です。
基本的には「浄水器に水を入れてろ過させる」だけで、手軽に飲み水を確保できます。

携帯浄水器を使用するメリット3つ

どこでも清潔な水道水を入手しやすい日本において、「わざわざ携帯浄水器を購入するべきか」と悩む方は少なくありません。
こんなときには、ぜひ携帯浄水器を使用するメリットに注目してみてください。

メリット1:アウトドアでの荷物を軽くできる

アウトドアでは、飲み水をどう確保するかがポイントの一つに。
現地に水道があれば良いですが、より本格的に楽しむ場合、ない可能性も十分にあります。
携帯浄水器があり、水場が確保できれば、わざわざ自宅から飲料水を持ち込む必要はなくなるでしょう。
より身軽にアウトドア生活を満喫できるというメリットがあります。

メリット2:外出中も美味しい水が飲める

携帯浄水器は、普段の生活でも活用できます。
「わざわざミネラルウォーターを購入するのは面倒だけど、水道水は美味しくない」という場合に、ぜひ携帯浄水器を使ってみてください。
水道水を携帯浄水器でろ過すれば、いつでもどこでも不純物を除去した美味しい水を楽しめます。

メリット3:災害時の備えにも安心

災害に備えるため、自宅には飲料水を常備しておくのが望ましいとされています。
1日に大人1人が必要とする水の量は約3リットル。
最低でも3日分は確保しておくべきといわれていますから、9リットルもの水を準備する必要があります。
家族4人分で換算すると、36リットル。
保管しておく場所に困る…という方も多いのではないでしょうか。

携帯浄水器があれば、災害時でも飲み水を確保しやすくなります。
自宅で保管するペットボトルの量を減らしたり、災害時の不安を軽減したりする効果が期待できます。

携帯浄水器を選ぶときのポイント4つ

現代生活において、メリットも多い携帯浄水器。1つ購入しておいて、損はないアイテムといえるでしょう。
ひと言で「携帯浄水器」といっても、さまざまな商品が販売されています。
どれを選べばいいのか悩んだときには、以下の4つのポイントに注目してみてください。

1.浄水器のタイプ

携帯浄水器には、ポンプタイプや吊り下げ式、ボトルタイプにストロータイプなどさまざまな種類があります。
それぞれで異なる特徴を持つため、使用シーンに合わせて選択するのがおすすめです。

ポンプタイプの携帯浄水器は、やや大型で携帯しづらいというデメリットがある一方で、大量の飲料水を確保しやすいというメリットがあります。
多人数でアウトドアを楽しむ場合や、災害時の備えとして活躍してくれるでしょう。

吊り下げ式は重力を活用して水をろ過する仕組みを採用。
持ち運びしやすく大量の水をろ過するのにも適していますが、飲み水を確保できるまでに時間がかかるという特徴があります。

ボトルタイプは、ボトルに水を入れてろ過する仕組みで、普段のお出かけにも便利に使えます。
ストロータイプは最もコンパクトなタイプの携帯浄水器で、個人のアウトドアシーンにぴったりのアイテムです。

2.ろ過材の種類

携帯浄水器の内部には、ろ過材が使われています。
どういった素材で水をきれいにしているのかにも、ぜひ注目してみてください。

日用品にも多く使われている「活性炭」は、水の臭いを抑えるのに効果的です。
家庭用浄水器で多く使われている「中空糸膜」は、鉄分や細菌を取り除く効果に優れています。
より高性能な浄水器を求めるなら、高い性能を持つ「イオン交換樹脂」がおすすめです。

3.浄水できる量

浄水量も、携帯浄水器を選ぶ上で重要なポイントになります。
こちらも使用シーンや使用人数を想定した上で、十分な性能を持つ商品を選択してください。

4.メンテナンスについて

携帯浄水器を安心・安全に使い続けるため、重要なのがメンテナンスです。
浄水器を使えば使うほど、フィルターへの負担は大きくなります。
日常的なメンテナンスや交換作業が楽にできるタイプを選べば、購入後の負担も軽減できるはずです。

携帯浄水器を使ってみよう

携帯浄水器を使ってみよう
いつでもどこでも飲料水を確保しやすい携帯浄水器は、一つあると助かるアイテムです。そのメリットや選ぶ際のポイントを知り、ぜひ購入を検討してみてください。
浄水器メーカーはもちろん、アウトドアメーカーからも多くの商品が発売されています。自分に合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。