毎日の生活に欠かせない「水」。その質を高めるために、多くの家庭で浄水器が使われていますが、近年「整水器」も注目を集めています。
整水器は、水を浄化するだけでなく、アルカリ性や酸性など水の性質を調整することができるのが特徴です。
特に健康志向の人々の間で人気が高まる一方で、浄水器との違いが分からず迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、整水器の基本的な概要や浄水器との違い、選び方や注意点について分かりやすく解説します。

整水器とは?

整水器は、水道水などを電気分解することで、水の性質を変化させる家庭用の装置です。主にアルカリイオン水や酸性水を生成し、それぞれの性質を活かした様々な用途に利用されています。
例えば、アルカリイオン水は飲用水として胃腸の調子を整える効果が期待され、酸性水は食器のつけ置き洗いなどの非飲用目的で活用されることが一般的です。これらの機能により、整水器は健康志向やエコ意識の高い家庭に注目されています。

整水器は、水道水を一度ろ過する「浄水機能」と、その後の「電気分解機能」の二つを組み合わせています。ろ過機能により、不純物や塩素が除去されたクリーンな水を作り出し、その後の電気分解によって水のpH値を調整します。このプロセスにより、使用用途に応じた水質を簡単に作り出せるのが整水器の大きな特徴です。

また、整水器は家庭での使いやすさにも配慮されています。コンパクトな据え置き型からシンクの下に取り付けるタイプまで様々な種類があり、それぞれの生活スタイルに合わせて選べます。近年では、健康効果が期待される水素水を生成できるモデルも登場しており、さらに需要が高まっています。

浄水器との違い

浄水器との違い

整水器と浄水器はどちらも水道水をより安全で快適に使えるようにする装置ですが、目的や機能に大きな違いがあります。これらを正しく理解することで、自分の生活に最適な装置を選ぶことができます。

まず、浄水器は主に水道水に含まれる不純物を除去することを目的としています。フィルターなどを使い、残留塩素やカビ臭などの成分を取り除きます。
その結果、口当たりが良く、料理や飲料に適した安全でおいしい水を生成できます。
しかし、浄水器は水の性質自体を変化させることはありません。水道水を「浄化」することに特化したシンプルな装置といえます。

一方、整水器は「家庭用医療機器」に分類されます。
浄水器の基本的な浄化機能に加え、水を電気分解することでアルカリイオン水や酸性水などを生成できる点が大きな違いです。
これにより、整水器は飲用や掃除など幅広い用途に対応します。特にアルカリイオン水は胃腸の調子を整える効果が期待され、酸性水は食器洗いなどに使われることでよく知られています。この「用途に応じて水の性質を変えられる」という機能が整水器の特徴です。
ただし、アルカリイオン水は幼児や腎臓に不調を抱える方などの飲用は推奨されていないため、注意が必要です。

また、価格面でも違いがあります。浄水器は比較的手頃な価格で購入できるのに対し、整水器はその多機能性から高価な場合が多いです。しかし、整水器は長期的に見て幅広い場面で利用できるため、コストパフォーマンスの高い選択肢ともいえます。

浄水器は「きれいな水を手軽に得たい人向け」、整水器は「用途に応じた多機能な水を求める人向け」といえるでしょう。それぞれの特性を理解し、自分のニーズに合った装置を選ぶことが大切です。

整水器の選び方

整水器は、自分のライフスタイルや目的に合った製品を選ぶことが重要で、人によっては浄水器などが適している場合もあります。ここでは、選択時に押さえておきたいポイントを解説します。

用途に合わせた機能を確認する

整水器は製品によって生成できる水の種類や機能が異なります。例えば、アルカリイオン水だけでなく、酸性水なども生成できるタイプは、飲用以外に美容や料理、掃除など幅広い場面で活用可能です。自分や家族がどのように水を使いたいかを事前に考えておきましょう。

設置方法を考慮する

整水器の「据え置き型」はシンクから離れた場所でも設置できるタイプや、シンクまわりに設置するタイプの2種類があります。
また「アンダーシンク型」とも呼ばれ、シンク下に設置する「ビルトインタイプ」などがあります。
使い勝手や環境に応じて、適切な設置方法を選ぶことが重要です。

自分に適した製品選びを!

自分に適した製品選びを

整水器は、水質の調整だけでなく、健康や美容、家族の暮らしに様々なメリットをもたらす可能性があります。一方で、正しい選び方や注意点を理解して導入することが大切です。整水器についての理解を深めて、自分に合った製品を選び、快適で健康的な水生活を始めてみませんか?