近年、家庭でも広く普及しているウォーターサーバーは、普段から飲料水に気を使っている方には特にメリットが大きく、安全においしい水を気軽に飲むことができます。

現在利用はしていなくても、一度は検討した事があると言う方は多いのではないでしょうか?
ここでは、ウォーターサーバー設置によるメリットと注意点についてご紹介いたします。

普及が広がるウォーターサーバー

水道水ではなく、業者からサーバー機器をレンタルし、専用ボトルに入った天然水を購入する「ウォーターサーバー」が、一般家庭に普及してきたのは2000年頃です。それまでは店舗サービスや福利厚生など、ほとんどが法人や業務用として利用されていました。

家庭への普及拡大の背景には、食の安全に対する意識が高まり、水も安心して飲めるものが求められてきたことが理由に挙げられています。
また、近年は災害時の備蓄としても注目を集めています。

最近は水質や業者のサービスの向上はもちろん、インテリアとしてもおしゃれなデザインのウォーターサーバーの登場やコンパクト化が進んでいることから、導入ハードルがさらに下がりより一般家庭への普及が進んでいるようです。

ウォーターサーバーのメリット

それでは、具体的にウォーターサーバーの導入にはどんなメリットがあるのでしょうか?

安全でおいしい水が手軽に飲める

日本の水道水の水質は世界一整っており、安全であると言われています。
しかし、環境によっては水道管そのものが汚れているため飲み水として不衛生である場合や、従来よりもハードルの高まっている健康志向など、安全でおいしい水が飲めるウォーターサーバーのニーズが高まっています。

宅配で便利! 保管場所に困らない

ウォーターサーバーを契約すると、水の入ったボトルが定期的に宅配されます。
市販のペットボトルの場合は、自ら買いに行き自宅まで運ばなくてはならず、特にまとめ買いをすると重くて重労働になっていたため、女性や高齢者にはありがたいサービスと言えます。

また、大量のペットボトルによって保管スペースが奪われることを考えると、ウォーターサーバーが占める面積はコンパクトですむため、スペースを有効活用できます。

いつでもお湯を使える

多くのウォーターサーバーでは、冷水と温水どちらも適温に調整し、すぐに飲める機能がついています。
特に忙しい朝は、お湯を沸かさなくてもコーヒーやインスタント食品などがすぐに作れるので時間の節約にもなります。
また、赤ちゃんのミルクに適した温度設定も可能なウォーターサーバーもあるため、子育て世帯から便利だと高い評価を得ています。

自分好みの水が選べる

さまざまな種類のペットボトルのミネラルウォーターが販売されているように、ウォーターサーバーの水も、硬度や味わいなど多種多様な種類があり、メーカー毎に厳選された水の中から自分好みのものが選べます。

空いたボトルの回収サービス

ウォーターサーバーを利用した際に出る空いたボトルを回収してくれる業者も多く、ゴミ捨ての手間も省くことができます。
ゴミとして空いたボトルをユーザーが捨てる場合でも、家庭用の資源ゴミとして出すことができるよう、多くのボトルは小さく潰すことができるよう工夫されています。

非常時の備蓄としても活躍

近年では非常時に対する意識が高まり、備蓄用としてウォーターサーバーへの注目も高まっています。
例えば災害時、断水や衛生的に水道の水が飲めない場合でも、ウォーターサーバーにストックされている水があれば、当面は生活用水に困ることはありません。
さらに、普段から定期的に新しい水が配送されるため自然に備蓄でき、同じ水量のペットボトルに比べると比較的場所も取りません。

ウォーターサーバーの注意点


ウォーターサーバーの導入はメリットが多い一方で、いくつか注意点もあります。設置を決める前によく確認しておきましょう。

設置場所を確認しておく

ウォーターサーバーはそれほど大型ではありませんが、後で困らないように設置予定スペースに対してサイズが合うか、搬入経路は十分かなど、設置前にしっかり確認しておきましょう。

ランニングコストがかかる

ウォーターサーバーを導入すると、定期的に水の費用がかかります。
一般的に12リットルのボトルは1本1500円ほどで、ペットボトルの水に比べると若干割高になることがほとんどです。
また、冷水と温水をいつでも飲めるよう、ウォーターサーバーの電源を常に入れておく必要があるため電気代もかかります。

使用頻度によってはコストパフォーマンスが悪い場合も

ウォーターサーバーの水は定期的に届けてもらえる便利さの反面、今ある水を使い切らないうちに新しい水が届いてしまうため、水の在庫がどんどん積み上がっていくケースもみられます。
特に外出が多い場合や一人暮らしであまり水を消費しないという方は、水の使用量に対して支払うお金の方が多くなってしまうため、コストパフォーマンスが悪いと言えるかもしれません。

またウォーターサーバーの設置には年単位での契約期間を設けている業者も多く、契約期間満了前に解約すると違約金が発生する場合もあります。
ウォーターサーバーを導入するときは契約内容をよく読み、使用頻度や必要性をきちんと検討しましょう。

衛生を保つためのお手入れが必要

水の注ぎ口やボトルの差し込み口は、雑菌が繁殖しやすいため、日常的に拭いてお手入れする必要があります。
業者が定期的にメンテナンスしてくれるかどうかも、よく確認しておきましょう。

子供のやけどに注意

一般家庭への普及に伴い、幼い子供が誤って使用し、やけどをする事故が増加傾向にあります。
小さなお子様のいる家庭では、導入する際、チャイルドロックが付いているか、子供の手の届かない位置にボタンがあるかなどを確認しておきましょう。

ボトルの重さに注意

ウォーターサーバーの替えボトルが12リットルだった場合、重量も約12kgになります。サーバー機器の上部にボトルを設置するタイプが一般に多く普及しているため、水の交換は少し大変に感じられる場合も。

最近は、ボトルをほぼ持ち上げることなく交換できるタイプのウォーターサーバーの登場や、ボトルの水量をユーザーが選べるようにしているなど、交換に負担がかからない工夫をしている業者も増えてきています。
高齢者や女性の方はボトルの交換のしやすさも、導入時の検討材料にしても良いかもしれません。

まとめ

ウォーターサーバーは、いくつかの注意点をよく確認・理解していればメリットが大きく、今後ますます導入の拡大が期待されています。

これを機に、安全でおいしい水が気軽に飲める環境を手に入れてみてはいかがでしょうか。