便利でエコな井戸水をくみ上げるために欠かせないのが井戸ポンプです。その一方で井戸ポンプは意外と大きく、実際に設置してみるとそのままではデザインや存在感が気になってしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、「井戸水には興味があるけれど家の外観に似つかわしくないのではないか?」、「すでに設置したが想像以上に目立っているのでなんとかしたい」という方に向けて、お住まいの見た目の雰囲気を活かして上手に井戸ポンプをカバーをするアイディア集をご紹介します。

ガーデニングでナチュラルに井戸をカバー

井戸ポンプは、家族の生活を支える「水」を供給する重要設備です。「できるだけ目につかない場所に設置したい!」と考える方も多いかもしれませんが、異常が発生していないかどうか、日常的にチェックできる体制を整えておくことも大切です。「とにかく目立たないように」とだけ考えて設置すると、後々の使い勝手が悪くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。

メンテナンスと見た目の両立を目指すため、ここでおすすめなのはガーデニングでナチュラルにカバーする方法です。周囲を低木で緩やかに囲うだけでも、井戸ポンプは目につきにくくなるでしょう。
季節の花々をさりげなく設置しておけば、井戸ポンプは「庭の風景」として自然と周辺に馴染むはずです。家族にとって、井戸ポンプが「隠れている」という認識はないかもしれませんが、外から見たときの印象はがらりと変わります。

そしてガーデニングで井戸ポンプをカバーするなら、植物の成長やポンプの今後についても考慮しながら計画を立てる必要があるでしょう。特に井戸ポンプの周囲に木を植えて囲もうとする場合、木の根っこが井戸設備に干渉しないよう注意してください。

また、ガーデニングのプロに「井戸ポンプにカバーをしたい」旨を伝え、プランニングしてもらうのがおすすめです。新築時に井戸ポンプの設置を検討するなら、外構屋さんと相談してみてください。庭全体で一体感のあるカバープランを検討できるのではないでしょうか?

市販の井戸ポンプカバーなら誰でもお手軽に

井戸ポンプを隠すためのアイテムとしては、専用のカバーも販売されています。例えば、「井戸ポンプの見た目は気になるが、新築でもなく庭をいじるつもりはない」、「できるだけ安価に、素早くポンプをカバーしたい」、「面倒なことは避けたい」といった方は、市販の井戸ポンプカバーを購入して設置する方法がおすすめです。

市販品を使うメリットとしては、購入したら設置するだけなので専門家の手を必要とせず誰でも手軽に実践でき、雨や風からより確実にポンプ設備を守ってくれる点が挙げられます。特に「なるべく手間をかけず、かつ確実に井戸ポンプを隠したい」と思う方にとっては魅力的な方法となるでしょう。

一方で、市販品を使う場合に注意しなければならないのが「市販の井戸ポンプカバーは、どのポンプにも適合するわけではない」という点です。専用カバーの中から自宅の井戸ポンプに合う商品を見つけ、購入する必要があります。
井戸ポンプカバーの価格は、素材や形状によって異なるものの、多くの場合で数万円~10万円程度します。決して安い買い物ではありませんから、「思い切って購入してみたものの使えなかった!」という事態にならないように注意してください。

これから井戸ポンプを選択する場合は、カバーとセットで購入できることを確認した上で機種を選定するのがおすすめです。
そして、すでに自宅に井戸ポンプが設置されている場合、ポンプのメーカーや型番をチェックした上で適合するカバーを選択しましょう。井戸ポンプ設置業者に相談してみるのもおすすめです。

ひと手間かけて理想を実現! DIYでポンプ小屋を作成

DIYでポンプ小屋を作成
市販品では適合するアイテムが見つからない場合や、ガーデニングのお手入れが気になる場合におすすめなのが、井戸ポンプ専用の小屋をDIYで作ってしまう方法です。今回ご紹介する中でもっとも手間がかかる方法ではありますが、どんなポンプにも合わせられるというメリットがあります。

また、自宅の雰囲気に合わせて好みのテイストを取り入れやすい点も魅力といえるでしょう。「小屋」といっても特別に凝った作りにする必要はなく、ポンプをカバーする役割を果たしてくれればOKですから、気軽に挑戦してみてください。
余った木材や廃材を組み合わせて、ポンプカバーを制作する方も少なくありません。ポンプ小屋の天井や壁を利用し、開閉機能をつけておけばポンプのメンテナンスや確認をする際にも役立ちます。

「自分で大工仕事をする自信がない」という場合には、地域の工務店や外構屋に相談してみるのも良いでしょう。多少コストはかかりますが、自宅の環境に合わせてぴったりのプランを作成してもらえますよ。

井戸ポンプカバーを設置すれば「音」対策も可能!

井戸水をくみ上げるための井戸ポンプは、実際に設置して動かしてみると「音が気になる!」とおっしゃる方も少なくありません。特に閑静な住宅街では、近隣住民への影響も考えて適切な対策を施しておきたいところです。

井戸ポンプカバーを設置すれば、気になる音を軽減させる効果も期待できるでしょう。多少費用はかかりますが、井戸ポンプとカバーの設置は両方セットで検討するのもおすすめです。専用カバーの購入やガーデニング、DIYによる小屋作りで井戸ポンプ設置のデメリットを解消できれば、より快適で理想的な生活に近付けることでしょう。