夏になると、学校のプールから子供達がはしゃぐ楽しげな声が聞こえてきます。子供のころ、プールの授業を楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。

そんな学校のプールは、子供達が十分に泳げるほどまで水を溜めるには、大量の水を必要としますが、水道料金はひと夏にどれくらいかかっているのかをご存知でしょうか?
今回は、学校のプールにかかる水道料金について調べてみました。

学校のプールにかかる水道料金

一般的な学校のプールの縦の長さは25メートルです。
プールの横幅と水深は学校によって異なりますが、多くの学校が横幅は約12.5メートル前後、水深は約1.35メートル前後になります。

各数値をもとに、プールに必要な水量を計算すると、

縦25メートル×横12.5メートル×水深1.35メートル=421,875立方メートル

となり、約422立方メートルもの水が、25メートルプールに必要な水量ということになります。これは、一般的な家庭用のお風呂に使われる水の約4年分の水量にあたります。

約422立方メートルもの水を、上水道と下水道(排水時に使用)を合わせた水道料金(東京都は1立方メートル当たり642円)に換算すると、25メートルプールに必要な水量の費用は、1回で約27万円かかることになります。
思っていたよりも高額で驚かれる方も多いのではないでしょうか。

1回あたりの費用が高額なため、学校のプールの水の総入れ替えは、ほとんどの地域でひと夏に多くても2回ほど行う程度だそうです。
しかし、総入れ替えはせずとも、水を衛生的に保つために、都度新しい水を足しつつ古い水は少しずつ水を流す形で入れ替えながら、塩素やろ過器を使用して水質を管理しています。

高額なプールの水道代を抑えるために井戸水を賢く利用

学校の先生がプールの給水口の栓を閉め忘れたために水が大量に流れ続け、高額な水道料金が請求されてしまうことが稀にあるそうです。
ある小学校では、栓の閉め忘れによって約438万円分の水を流失させてしまいました。その後、学校の校長先生と教頭先生、そして栓を閉め忘れてしまった先生の3人で水道料金を弁済したそうです。

プールで使用する水量が膨大なことから、一度の栓の閉め忘れで数百万円もの水道料金が請求されてしまったなんておそろしいですね。

ほかには、高額になる水道代金を抑えるために、プール用水に井戸水を導入している学校もあるそうです。井戸水を上手に利用すれば、大幅な経費削減につながります。
ただしその場合も衛生管理の観点から、シーズン前にはプール原水の水質検査や、井戸水とプールの間に塩素注入器を設置するなどの対策が必要となります。

学校にプールがある日本は恵まれている?!


日本ではほとんどの学校にプールが併設されているのが当たり前の光景となっていますが、海外の学校のプール事情は日本とは大きく異なります。
アメリカやヨーロッパの学校では、水泳の授業があっても市営のプールに移動して行われることが多く、一部の裕福な学校を除いて日本のようにプールがある学校はとても珍しいとされています。

また学校の授業で水泳を習う国は少なく、日本の学校の子供たちは、海外と比較すると泳げる子供がとても多いといわれています。
外国人から見ると、高額な水道料金がかかっているプールで、水泳の授業が当たり前のように受けられる日本の子供たちは、実はとても恵まれているんですね。

まとめ

学校のプールには、思っていた以上に高額な水道料金がかかっていることを初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。
ひと夏の間だけでも、日本全国にある学校のプールで大量の水が使われていることを考えると、相当な額の水道料金がかかっている計算になります。
義務教育の学校では、それらの負担は我々の税金からまかなわれていることを考えると、できるだけ大切に使っていただきたいですね。

一部の学校では水道料金節約のために井戸水を利用しているのは前述の通りです。
井戸水の利用は水道料金の大幅な節約につながりますので、ご家庭でも井戸の導入を検討してみるのも良いかもしれませんね。