私たちの生活に、「水」は欠かせないものです。だからこそ、水に関連する仕事は数多く存在しています。
今回は具体的にどのような仕事が挙げられるのか、わかりやすく解説します。水に関わる仕事をしたいと思ったら、ぜひ参考にしてみてください。

「水道」に関する仕事

私たちの生活において、もっとも身近な水と言えば「水道水」でしょう。
「蛇口をひねればいつでも安全な水を利用できる」という環境は、決して当たり前のものではありません。
水道にまつわるさまざまな仕事をこなすプロフェッショナルがいるからこそ、保たれているライフラインなのです。

水道にまつわる仕事としてもっともイメージしやすいのは、水道局の職員です。
水道局では、水道水にまつわる事業を包括的に担当しており、実際の仕事内容は多種多様。
川の水をきれいにする「浄水作業」や各家庭に運ぶための「水運用」、水道設備の設計や管理も仕事のうちです。
また、各家庭に設置された水道メーターを確認し、請求書を発行するといった事務作業も、水に関わる仕事の一つと言えるでしょう。

水道管の設置や、家の中の給排水管設置工事を行う工事業者も、水道に関わる職人です。
道路の下や家の壁や床の中など目に触れにくい部分の仕事ではありますが、工事業者の手がなければ水を快適に使える環境は成り立ちません。
私たちの生活を維持するために、非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

「水回り設備」に関する仕事

家の中を見渡してみれば、水を使う設備は多々あります。
トイレやお風呂、キッチンなどがその筆頭ですが、ガス給湯器やエコキュートなども忘れてはならない存在です。
こうした水回り設備に関わるものも、水に関連した仕事と言えます。

家を新築したりリフォームしたりするタイミングでは、水回り設備のメーカーから商品を購入し、工事業者に取り付けを依頼します。
メーカーで製品開発を担当している人から、ショールームで接客を担当している人まで、さまざまなスタッフが関わっているでしょう。
設置を担当する工事業者には、製品や設置場所に関する知識が必須です。
トラブルなく快適に使い続けられるかどうかは、工事業者にかかっていると言っても過言ではありません。
非常に重要な役割を担っています。

また実際に水回り設備を使っていく中で、トラブルに見舞われることもあるでしょう。
たとえば、トイレやキッチンの詰まりや水漏れは、私たちにとっても身近な存在です。
電話1本ですぐに修理に訪れてくれる、いわゆる街の水道修理屋さんも、水に関わる仕事の一つと言えます。

「飲料」に関する仕事

水の中でも、私たちの生活に重大な影響を及ぼすのが「飲料水」です。
この飲料水に関わる仕事も、水と深く関わっています。

いつでも手軽においしい水を飲めるペットボトル入りのミネラルウォーター。
製造元であるメーカーはもちろん、広い意味では流通・販売に関わる仕事すべてが「水に関わる仕事」と言えます。
甘いジュースや清涼飲料水の多くにも、原料として水が使われていますから、飲料メーカーのほとんどで「水」は切っても切り離せない存在です。

また近年急激にそのニーズを伸ばしているのが、家庭用ウォーターサーバーです。
自宅に専用サーバーを設置し、水入りのボトルを定期的に配送。
これにより、「重いペットボトルを持ち運ぶことなく、いつでも手軽においしい水を飲める」という画期的な環境を実現しています。
家庭用ウォーターサーバーに関わる仕事も多岐にわたります。
サーバーの開発や製造、メンテナンスに関わる人材はもちろん、ウォーターボトルの配送担当やサーバー契約をおすすめする営業スタッフも、水に関わる仕事をしています。

「井戸」に関する仕事

水道が普及する前、一般的に使われていたのは「井戸水」です。
災害発生時に水道が使えなくなった場合でも、井戸水なら使える可能性があり、「もしものときに役立つ設備」として井戸が注目されています。
この「井戸」に関連する仕事も、水にまつわる仕事の一つです。

自宅の庭に井戸を設置するためには、井戸を掘り、井戸用のポンプを設置する必要があります。
井戸専用の業者や井戸ポンプメーカーはもちろん、外構工事を行う事業者も水に関わる仕事と言えるでしょう。

「海」に関する仕事

周囲を海に囲まれた島国・日本では、海にまつわる仕事も多く存在しています。
海に出て魚を獲る漁師さんはもちろん、魚介類の出荷や販売、加工に関わるさまざまな仕事が水と密接に関わっています。
また「食べるための魚」ではなく、「研究・観賞用の魚」も少なくありません。
水産加工物の研究施設や観光スポットとしての水族館、これらの施設で発生する仕事も、水と関わる仕事です。

海水浴やマリンスポーツ、ダイビングといった海辺のレジャー関連ビジネスも、水との縁が深い仕事です。
海水浴場に配置されているライフセーバーや、各種アクティビティのインストラクター、マリンスポーツの選手など、非常に多くの仕事が存在しています。

「水」にまつわる仕事に注目してみよう

快適で安全な生活を維持するために、水は欠かせないものです。だからこそ私たちの身近には、水に関連する仕事が数多く存在しています。
ごく当たり前のものだからこそ、つい見落としてしまう…という人も多いのではないでしょうか。
水にまつわる仕事に興味を抱いたら、まずはその内容にも注目してみてください。生活の根本に関わる仕事だからこそ、やりがいを感じられる場面も多いはずです。