
日本の水道水は世界的にも安全性が高く、そのまま飲めるほどの品質を誇っています。しかし、「ちょっとカルキ臭が気になる」、「なんとなく味が好きじゃない」と感じた経験はありませんか?
実は、少しの工夫で水道水をもっとおいしく飲むことができます。
なぜ水道水をおいしくないと感じる?
日本の水道水は、国が定める水質基準が50項目以上に及び、その内容は欧米諸国と比べても厳格であり、飲料水としてそのまま利用できる品質を確保しています。さらに自治体ごとに日々検査が行われており、細菌や有害物質が基準を超えることがないよう徹底した管理が行われています。
一方で「おいしさ」という点では、水道水に独特の匂いや味を感じる人も少なくありません。特に代表的なのが、消毒のために添加される塩素によるカルキ臭です。塩素は細菌繁殖を防ぐために欠かせない成分ですが、わずかな残留でも人によっては強く感じられ、飲みにくさにつながる場合があります。
簡単にできる! 水道水をおいしくするポイント

水道水は、家庭でも手軽にぐっとおいしく飲めるように変えることができます。
沸騰させる・冷やす
最も簡単な方法は、沸騰させてから冷ますことです。水を10分程度沸騰させると塩素が抜けて、カルキ臭も取り除かれます。
ただし、塩素が抜けると消毒効果がなくなり、細菌が繁殖しやすくなるため早めに飲み切りましょう。
ちなみにペットボトル飲料のように、沸騰させずにそのまま水道水を冷蔵庫に入れたり、氷を入れたりして冷やすだけでも匂いを抑えて飲みやすくなります。
なお、「汲み置き」も昔から使われてきた方法で、数時間から半日ほど蓋をせずに置いておくと、自然に塩素が抜けてまろやかな味わいになります。
レモン汁を入れる
レモン汁を少量加えるのも効果的です。レモンに含まれるビタミンCには塩素を中和する働きがあり、匂いを抑えられます。炭酸水のような爽快感を求める場合にも、柑橘類を加えることで風味豊かに楽しめます。最初は少量から始めて、自分好みの味にしていきましょう。
ただし、この方法も水道水の消毒効果がなくなるため、なるべく早めに飲み切ってください。
木炭を入れる
自然素材を利用した方法としては、木炭を入れるやり方もあります。炭には不純物を吸着する作用があり、水を浄化してまろやかにする効果が知られています。特に備長炭は家庭でも使いやすく、昔ながらの知恵として親しまれてきました。
水道水1リットルに対して、炭100グラムほどが目安で、入れた状態で一晩寝かせておくのがポイントです。
浄水器を活用する
より確実に改善したい場合には、浄水器の利用がおすすめです。蛇口に直接取り付けるタイプやポット型など、手軽に導入できる製品が多く販売されており、塩素やトリハロメタン、カビ臭の原因物質を効率的に除去できます。
水道直結型ウォーターサーバーもおすすめ
さらに利便性を重視する人には、水道直結型のウォーターサーバーも選択肢の一つになります。サーバー内でろ過や冷却が行われるため、常に冷たい水やお湯をすぐに使うことができ、日常的においしい水を飲める環境を整えられます。
設置費用がかかりますが、水代を水道代だけで済ませられる点は大きなメリットです。
水道水がまずいと感じる時は注意が必要?
水道水の味が「なんとなくおいしくない」、「独特の匂いがする」と感じる場合、その原因が水そのものではなく、貯水タンクや水道管にある可能性があります。
特にマンションや集合住宅では、屋上や地下に設置された貯水タンクを経由して各家庭に水が供給されるケースが多いため、タンクの管理状況が水質に大きく影響します。清掃や点検が不十分な場合、タンク内にサビやカビ、異物が混入し、水の味や匂いを損なう原因になる場合があります。
また、戸建て住宅や古い建物では、水道管の老朽化にも注意が必要です。水道管の内側がサビついていると、鉄臭さや濁りが水に出てしまうおそれがあります。
このように水道水がおいしくないと感じたときは、まず自宅の設備に問題がないかを確認するのが重要です。
管理会社や自治体の水道局に相談すれば、点検や水質検査を受けられる場合があります。水道水を安全で快適に飲み続けるためには、日常の工夫だけでなく、水を届ける仕組みそのものに注意を向けることが欠かせません。
水を快適においしく飲める環境を整えよう!

日本の水道水は世界的に見ても高い安全性を誇っていますが、その味わいをより良くするためには家庭での工夫はもちろん、日頃の設備管理が重要になります。
毎日の生活を支える水だからこそ、安全でおいしい状態を保ち、快適に飲める環境を整えていきましょう。










