最近は、水をあまり飲みたがらない子どもが増えているといわれています。ジュースなど甘い飲み物に慣れてしまい、水の味を好まないケースも少なくありません。
しかし、水は体の働きを支える大切な存在で、過剰な糖分摂取による健康問題といったトラブルを避けるためにも、水を飲むことを習慣づける対策は重要です。

そこで今回は、水を飲むのが苦手な子どもについて考えられる原因や、家庭でできる対策をご紹介します。

小学校1クラス平均2~3人の子どもが「水が苦手」?

近年、「水が苦手」という子どもが増加傾向にあり、とある機関の調査によると小学校1クラスの平均2~3人程度が「水を飲めない」「水を飲みたがらない」という結果が出ているそうです。
原因としては飲み物の選択肢が広がり、ジュースやスポーツドリンク、乳酸菌飲料など甘みのある飲料が身近になった影響が大きいと考えられます。
日常的に味のついた飲み物に親しんでいると、味のない水に物足りなさを覚えやすくなります。

また、水道水の匂いや味に敏感な子どももいます。浄水器を通していない水に違和感を抱く場合や、冷たすぎる水が苦手な場合もあります。単なる好き嫌いではなく、感覚の違いが影響しているケースも見逃せません。
さらに、外出先でマイボトルを持ち歩く習慣が広まり、飲み物の選択がより自由になった点も背景の一つです。甘い飲み物を選ぶ機会が増えると、水をあえて選ぶ理由が薄れてしまいます。保護者が「水よりも飲みやすいだろう」と配慮して味付き飲料を用意する場面もあり、その積み重ねが習慣を形づくります。

現代の生活環境は、便利で快適になった一方で、自然と水を選ぶ機会が減りやすい状況にあります。水が苦手な子どもが増えている背景には、こうした生活スタイルや味覚環境の変化が関係しているといえるでしょう。

水を飲むことの重要性

水は健康を支える土台です。日々の積み重ねが子どもの体を守ります。

適切な水分補給

水は体の大部分を占め、体温調節や血液の循環、老廃物の排出などを支えています。適切な水分補給ができていないと、集中力の低下やだるさ、頭痛などが起こりやすくなります。
特に子どもは体が小さく、体内の水分バランスが崩れやすいため、こまめな補給が欠かせません。

熱中症対策

暑い季節には熱中症の危険が高まります。気温がそれほど高くなくても、室内で遊んでいる間に汗をかき、水分が不足すると体温がうまく下がらなくなります。

過剰な糖分摂取を避ける

水の代わりに糖分の多い飲み物を選ぶ習慣が続くと、過剰な糖分摂取によって肥満や虫歯などの健康問題を引き起こす原因になります。

災害対策としても重要に

災害時に万が一断水が起きた場合、水は飲み水として最優先で確保すべき存在です。
甘い飲み物に慣れすぎていると、限られた環境で十分な水分をとれなくなる可能性があります。

家庭でできる対策について

家庭でできる対策について
水が苦手な子どもには、無理に飲ませようとするのではなく、環境を整え、楽しい雰囲気を作る姿勢が大切です。小さな工夫を重ねると、水を選ぶ習慣は少しずつ根づいていくでしょう。

香りや風味を加えてみる

まず試したいのが、香りや風味を加える方法です。例えばレモンやオレンジ、いちご、ミントなどを入れたフレーバーウォーターは、見た目も爽やかで気分が上がります。
砂糖を加えずに自然な香りを楽しめるため、甘い飲み物に頼らずに済むメリットもあります。親子で準備する時間も楽しめるでしょう。

容器を変えてみる

容器を変える工夫もおすすめで、子どものお気に入りのキャラクターが描かれたボトルや、透明で中身が見えるカラフルなタンブラーを使うと効果的です。
自分専用のボトルがあるという特別感が生まれ、自然と手が伸びやすくなるかもしれません。

ウォーターサーバーを設置

ウォーターサーバーの設置も検討してみましょう。子どもにとってはコップに注ぐ体験そのものが楽しくなり、自発的に水を選ぶ習慣につながったというケースもあります。
チャイルドロック付きの機種を選べば、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。

家族や友達と一緒に飲む

家族や友達と一緒に水を飲む時間を作る方法もおすすめです。「いただきます」の前に一口飲む、外遊びの後にみんなで乾杯するなど、楽しさと結びつけると前向きな印象が育ちます。
大人が率先して水を飲む姿を見せると、子どもも自然に真似をするかもしれません。

子どもが無理なく続けられる方法を見つけよう!

子どもが無理なく続けられる方法を見つけよう

大切なのは、水を「我慢して飲むもの」にしない姿勢です。環境や声かけを少し変えるだけで、子どもの選択はゆっくりと変わります。無理なく続けられる方法を見つけながら、健やかな毎日につなげていきましょう。