少し外を歩いただけで汗が吹き出して服がぐっしょりと濡れてしまう――。そんな暑さに見舞われる夏にはこまめな水分補給が必須ですが、時には普通の水ではなく、風味つきのフレーバーウォーターで美味しく喉を潤すのもオススメです。

そこで今回は、今女性を中心に注目を集めているフレーバーウォーターのメリットや作り方についてご紹介します。

今話題のフレーバーウォーターとは?

フレーバーウォーターとは、水にフルーツや野菜の風味をつけた清涼飲料水のことをいいます。
レストランやカフェでレモンやライムの風味がする水をサービスされることがありますが、それもフレーバーウォーターの一種です。

フレーバーウォーターは当初「美味しくて、しかもおしゃれなドリンク」として海外で流行しましたが、現在は日本でもその存在が知られるようになり、メディアで紹介されることも多くなりました。
最近ではオレンジや桃風味のペットボトル入りフレーバーウォーターも販売されているので、コンビニやスーパーで見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ペットボトル入りのフレーバーウォーターはその手軽さゆえ、消費者から常に一定の人気がありますが、自宅で自分好みの自家製フレーバーウォーターを作る「こだわり派」の方も多く、出来上がりの写真がSNSなどに投稿され話題を集めています。

水が入ったピッチャーにフルーツや野菜が浮かぶ様子は涼しげで美しく、味以上に見た目に惹かれて作る方も少なくありません。

味や見た目だけじゃない? フレーバーウォーターのメリット

以上のように、フレーバーウォーターは味と見た目で注目されることが多いですが、それ以外でも次のようなメリットがあります。

美味しく健康的に水分補給できる

フレーバーウォーターはほんのり味がついているため、「味のない水を飲むのが苦手」という方でも無理せず水分補給をすることができます。
また、水を飲むのが苦手だからといって砂糖やカフェインたっぷりのジュース、コーヒー、お茶ばかり飲んでいては体に良くありませんが、シンプルな材料で作るフレーバーウォーターであればそのような心配も無用です。

ビタミンを補給できる

フルーツや野菜を漬け込むと水にビタミンの栄養素が溶けるため、フレーバーウォーターを飲めば気軽にビタミンを摂取できます。
特にフルーツに多く含まれているビタミンCには抗酸化作用があり、アンチエイジングの効果が期待できるので、美容に力を入れている方にはオススメです。

おもてなしドリンクとしてもピッタリ!

暑い夏にわざわざ自宅に足を運んでくださったお客様には、美味しく喉の渇きを癒せるドリンクでおもてなししたいものです。
さわやかな風味と見た目がきれいなフレーバーウォーターなら、味覚と視覚両方で楽しんでいただけるでしょう。

お手軽に楽しめる! フレーバーウォーターの作り方

フレーバーウォーターの作り方
フレーバーウォーターは素材が本来持っている風味を生かした飲み物です。したがって、使用する材料も必要最低限で、次の手順に従えば誰でも簡単に作ることができます。

水と保存容器を用意する

まずはお好みの容器と水を準備しましょう。水は水道水でも構いませんが、味や質が気になるようであれば一度沸騰させて冷ますか、もしくはミネラルウォーターを使用しても良いでしょう。また、爽快感を出したい場合は炭酸水がオススメです。

フルーツか野菜の下ごしらえをする

次にお好みのフルーツか野菜をよく洗い、適度な大きさにカットします。フルーツや野菜の種類はどれでも構いませんが、フルーツであればレモン、ライム、オレンジなどの柑橘系、ラズベリー、ブルーベリーなどのベリー系、野菜であればトマト、セロリ、ショウガが人気です。
なお、皮つきのまま使用する場合は汚れやワックスが残らないようにしっかり洗ってください。

容器に水と材料を入れて冷蔵庫で保存する

それでは、用意した容器に水(または炭酸水)と材料、お好みで氷やハーブ、スパイスを入れます。そしてその後、冷蔵庫で2時間~3時間保存すれば完成です。

フレーバーウォーターを作る・飲むときの注意点

フレーバーウォーターは美味しく健康的に、そして冷蔵庫にある材料で簡単に作ることができるドリンクですが、次のような点には注意が必要です。

皮についている汚れやワックスはしっかり落とす

フレーバーウォーターを皮つきのフルーツや野菜で作る場合は、汚れや農薬、ワックスをしっかり洗い流しましょう。特に外国産の柑橘系フルーツの表面には防腐のためにワックスが塗られていることが多いので注意してください。塩や重曹をつけてこすり洗いをするとよく落ちます。

24時間以内を目安に飲み切る

フレーバーウォーターは、生のフルーツや野菜を使用するため日持ちがよくありません。季節や保存状態によっては雑菌が早いうちに繁殖してしまうことがあるので、作ってから24時間以内を目安に飲み切るようにしましょう。
また、生のフルーツや野菜の使用が気になるようであればドライフルーツを使うのも手ですが、こちらも日持ちしないので24時間以内を目安に飲み切ってくださいね。

まとめ

風味ときれいな見た目が人気のフレーバーウォーターについてご紹介しました。
巷では様々なドリンクが販売されているため、自宅で作る必要性を感じない方もいらっしゃることでしょう。
しかし、このような便利な時代だからこそ逆に、手間をかけて自分好みのドリンクを作る楽しみも生まれてきます。

「いつものドリンクに飽きた」という方は、ぜひ自家製のフレーバーウォーターを作ってみてはいかがでしょうか。