
気温が高くなってくると、悩まされがちなコバエトラブル。キッチンや浴室、洗面所など、水回りでは特に注意したいところです。
なぜコバエが発生してしまうのか、原因を知った上で対処法や予防法について学んでみてください。
そもそも「コバエ」とは?
小さくうっとうしいコバエですが、実はその種類は様々です。
日本で見かける機会が多いのは、ショウジョウバエやチョウバエ、ノミバエ、キノコバエなどが挙げられるでしょう。
それぞれで見た目や大きさ、発生原因も異なっています。
キッチンで見かける機会も多いのが、ショウジョウバエです。
一方で浴室や洗面所で発生しやすいのは、チョウバエだと言われています。
動物の排泄物を好むのはノミバエで、観葉植物にわきやすいのがキノコバエです。
コバエの特徴は、一定の条件が整った場合にあっという間に繁殖すること。
素早く成長し卵を産み付け、さらに爆発的に増えていってしまうでしょう。
コバエが気になったら、できるだけ早めに対処するのがおすすめです。
コバエが発生する原因とは?
家の中でコバエが発生するそもそもの原因は、外部からの侵入です。
小さなコバエは、ちょっとした隙間からでも侵入します。
玄関や窓を開けた隙に、家の中に入ってしまうケースも少なくありません。
とはいえ、外部からの侵入だけで「コバエが気になる」という状況にはならないでしょう。
重要なのは、「侵入したコバエが自宅内で繁殖するかどうか」という点です。
必要な栄養分と適度な水分があれば、コバエは卵を産み付けます。
チョウバエの場合、寿命は2週間と短いものの、その間に200個以上の卵を産むと言われています。
わずか2週間ほどで成虫へと育ち、また200個の卵を産むというわけです。
コバエは毎年、5月ぐらいから見かけるようになります。
特に多いのは6月から10月の時期。
やはり「湿気」と「気温」が重要なポイントになるでしょう。
真夏の時期には「温度が高すぎてコバエの繁殖スピードが落ちる」というケースもありますが、気温が落ち着けば再度繁殖スピードがアップしてしまいます。
コバエ対策の基本は2つ
コバエが発生してしまった場合に、基本となるのは「発生しているコバエを退治する」「これ以上繁殖させない環境を作る」という2つの対策です。
まずは以下のような方法で、コバエを退治してみてください。
殺虫剤を使う
コバエが大量に発生してしまったときは、一度しっかりと退治しましょう。
コバエ専用の殺虫剤を使えば、素早く効率的に退治できます。
コバエ用殺虫剤には、スプレーを散布するタイプと捕獲するタイプがあります。
大量発生しているコバエにはスプレーを使うのがおすすめですが、場所によっては散布しづらい、また退治したコバエの掃除が大変になるというデメリットも。
スプレータイプのデメリットが気になる場合は、ぜひ捕獲タイプを設置してみてください。
コバエトラップを作る
コバエを捕獲するためのトラップは、身近なもので自作可能です。
ペットボトルの底部分を切り取ったものや小皿を用意して、めんつゆと水を1:1の割合で混ぜ合わせましょう。
仕上げに台所用洗剤を数滴垂らせば完成です。
めんつゆの香りに引き寄せられたコバエは、台所用洗剤の効果で捕獲されます。
できるだけ口が広いお皿や入れ物を使うと、より効果的にコバエを退治できるでしょう。
コバエを繁殖させない環境を作る
殺虫剤やコバエトラップを使っても、コバエを完璧に退治するのは難しいもの。
だからこそ、「これ以上増やさないための対策」も必須です。
コバエを繁殖させないためには、栄養と水分を絶つことがコツ。
水回りは清潔に清掃し、水分を長時間放置しないようにしましょう。
定期的に60度のお湯を散布したり、塩素系漂白剤で消毒したりするのもおすすめです。
5月から実践したいコバエの予防法
わずらわしいコバエに悩まされないためには、ぜひ早い時期からの予防法を実践してみてください。
まずは外部からの侵入経路を遮断しましょう。
網戸に穴や隙間がないか、ぜひチェックしてみてください。
破損している部位があれば、早めに補修しておくのがおすすめです。
せっかくですから、網目がより細かいものへと交換すれば、侵入リスクを低減できます。
また、室内の照明もコバエをおびき寄せる原因の一つです。
防虫効果のある照明へと切り替えるのも良いでしょう。
ヒノキやペパーミント、レモングラスなどのアロマオイルは、防虫効果があると言われています。
スッキリした香りは、夏の不快感も和らげてくれるでしょう。
玄関や窓の周辺など、コバエが入り込みやすい場所に設置してみてください。
もちろん、「普段から水回りを清潔に保つ」「ゴミはこまめにまとめる」といった予防法も効果的です。
5月から6月ごろは、年末の大掃除からちょうど半年。
コバエ対策として、一度徹底的に清掃しておくのもおすすめです。
水回りを清潔に保ちコバエを予防しよう
気づいたときには大量発生しているコバエ。
発生しやすい場所や原因を知っていれば、対処や予防も容易になります。
コバエにとっての「栄養」と「水分」を意識して、具体的な対策を取り入れてみてください。
また早い時期から予防策を取り入れることで、その後の対策も楽になるでしょう。
今回紹介した情報も参考にしつつ、コバエ対策を実践してみてはいかがでしょうか。