市販の化粧水も便利ですが、「手作り化粧水」は安く作れるだけでなく、自分の肌に合わせて作れるのが魅力です。
簡単な材料を揃えれば意外と手軽に作ることができ、自分好みに調整できます。

今回は、手作り化粧水のメリットや基本的な作り方、注意点などについてご紹介します。

手作り化粧水のメリットとは?

手作り化粧水には、市販品にはない様々なメリットがあります。

まず、自分の肌質や季節に合わせて成分を調整できる点が大きな魅力です。
乾燥肌のときは保湿成分を多めに配合したり、敏感肌の場合は刺激の少ない天然素材を選んだりと、柔軟に対応できます。
また、余計な添加物を避けられるため、肌への負担を減らしつつ安心して使える点もメリットです。

さらに、必要な分だけ少量作ることで、鮮度を保ちながら効率的に使用でき、経済的にも無駄が少なくなります。惜しみなくたっぷり使える点も魅力といえるでしょう。
手作りならではの香りや感触も楽しめるため、毎日のスキンケアの時間をより心地よく過ごせます。

化粧水作りに必要な基本アイテム

ここでは、化粧水を手作りする際に必要な基本アイテムをご紹介します。

容器(ボトル)

まず欠かせないのが、化粧水を入れる清潔な「容器」です。100円ショップなどで購入できる蓋付きプラスチックやスプレーボトルがおすすめで、手作り化粧水は1週間程度で使い切ることが推奨されているため、100ml程度の容量のものを選びましょう。

精製水

水道水をそのまま使うと雑菌や不純物が含まれるので、肌への負担を避けるためにも余分な成分が除去された「精製水」を使用します。容量100mlのボトルを使う場合は、精製水は95mlほど用意しましょう。
精製水は化粧品だけでなく、医療用など様々な用途で活用されており、ドラッグストアや通販で手に入れることができます。

グルセリン

化粧水の保湿効果を高める「グルセリン」は、精製水を95ml用意する場合、5mlほどが適量になります。入れすぎると逆に肌の水分を奪ってしまう可能性があるため注意が必要です。グルセリンもドラッグストアなどで購入することができます。

このほかにも計量スプーンや計量カップ、ゴム手袋や除菌スプレーなどの道具を用意しておきましょう。

化粧水の基本的な作り方

化粧水の基本的な作り方
化粧水の作り方は、シンプルな手順で行えます。

1.はじめに用意した容器をきれいに洗い、アルコールや除菌スプレーで消毒して清潔な状態にします。

2.次に精製水を計量カップで必要量計り、容器に注ぎます。その後、同じように必要量計ったグリセリンを加え、よく振って混ぜます。
混ぜ終わったら、容器のふたをしっかり閉めて、冷蔵庫で保管します。

これだけで完成です。このほかにも香りを楽しみたい場合は「精油」、保湿効果をアップさせたい場合は「尿素」など、自分好みに合わせて材料を加えていきましょう。作り置きする場合は、なるべく短期間で使い切ることを意識してください。
使用する際は、清潔な手やコットンに少量取り、顔や首にやさしくなじませるだけで肌に潤いを与えられます。

手作り化粧水の注意点

手作り化粧水を使用する際には、いくつか注意点があります。

清潔にしてすぐに使い切る

化粧水作りは清潔さを徹底するのが大切です。容器やスプーン、手が不衛生な状態で作ると雑菌が繁殖しやすく、肌トラブルの原因になります。
また、手作り化粧水は防腐剤を使用していないため腐りやすいです。作り置きの期間を短くし、できるだけ数日以内に使い切るように心がけましょう。常温で長期間保存すると雑菌やカビが発生しやすくなります。
さらに使用時には手やコットンが清潔な状態かを確認し、直接指で容器に触れるのを避けることで、雑菌の混入を防ぎます。

パッチテストを行う

化粧水を使用する際、特に敏感肌の方は必ずパッチテストを行い、赤みやかゆみなど何らかの異常が出た場合は使用を中止してください。
必要最低限の材料で作られていますが、中には肌に合わないという方もいます。
また、化粧水に異変(色やにおいの変化)が見られた場合も、すぐに使用を中止しましょう。

自分だけの手作り化粧水を!

自分だけの手作り化粧水を
手作り化粧水は、自分の肌に合わせたアレンジができるうえ、肌へのやさしさも魅力です。今回ご紹介した作り方や保存のポイントを押さえれば、安心して毎日のスキンケアに取り入れられます。少しの工夫で、自分だけの心地よい化粧水を楽しんでみましょう。
なお、化粧水の主な効果や種類については、井戸ポンプ情報局でも過去に取り上げていますので、ぜひそちらもご覧ください。(意外と知らない?! 化粧水に含まれる成分や効果について)