毎日暑い日が続いています。エアコンを使って室温をコントロールするのはもちろんですが、「水」を使った暑さ対策を取り入れるのもオススメです。
今回は、具体的な「涼」対策を5つご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

1.昔ながらの打ち水で過ごしやすい気温へ

日本で昔から行われてきた「打ち水」は、伝統的な暑さ対策です。
「水をまくだけ」といういたってシンプルですが、実は理にかなった方法なのです。

道路や土に水をまくと、その水が蒸発する際に周囲の熱を奪います。
これを「気化熱」と言います。
夏の暑い時期、濡れタオルで体を拭くとヒヤッとしますが、これと同じ仕組みです。

また地面に水をまくと、その周辺の気圧が変化します。
すると、そこに向かって風が生まれるというメリットも期待できるでしょう。
自宅の周囲に打ち水をすることで、気温が低下。さらに、窓から涼しい風が入りやすくなります。
比較的気温が低い朝や夕方の時間に打ち水をすることで、エアコンの使用時間を短くできるのではないでしょうか。

打ち水と言えば一戸建て、というイメージも強いですが、実はマンションやアパートのベランダにも効果的です。
ベランダの表面に使われているコンクリートは、熱を溜め込みやすい素材。
打ち水をして熱を逃がしてやることで、涼を感じやすくなります。

環境にも配慮し、打ち水には水道水以外を使用するのがオススメです。
雨水をためておいたものや井戸水のほか、お風呂の残り湯やお米のとぎ汁を二次利用するのも良いでしょう。

2.体にこもった熱は水風呂でクールダウン

外出先から帰宅した直後や、トレーニング後には体にこもった熱が気になることもあるでしょう。
こんなときにオススメなのが、自宅で手軽に楽しめる水風呂です。
子どもの頃、暑い夏にはプール遊びを楽しんだように、水風呂に入ってクールダウンしてみてください。

とはいえ、誤った方法で水風呂を楽しむと体への負担が非常に大きくなってしまう可能性も。
まず、水風呂の温度は16度~24度程度に設定しましょう。
特に暑い日や、水風呂に体が慣れていない時期には、温度を低くし過ぎないことが大切です。
24度でも「冷たすぎる」と感じる場合は、もう少し温度を上げてもスッキリ感は抱けるでしょう。

水風呂に入るときには、まず手足に水をかけ、冷たさに慣れていってください。
その後ゆっくりと、足から順に水につかっていきます。
お風呂に入っている時間は、5~10分程度に留めておきましょう。

3.ペパーミント水は気になる汗対策にもオススメ

夏場にオススメなのが、清涼感あふれるミントの香りです。
ペパーミント精油と無水エタノール、精製水を組み合わせて、ペパーミント水を作りましょう。

用意するものは、無水エタノール5ミリリットルに精製水が25ミリリットル。
ペパーミント精油は5~6滴で十分です。
スプレーボトルに無水エタノールを入れたら、ペパーミント精油を加えてよく混ぜます。
その後、精製水で全体を薄めたら完成です。

すっきりとしたペパーミントの香りは、涼し気な気分を楽しませてくれるもの。
また気になる汗の臭いを抑える効果も期待できるため、夏のお出かけにもぴったりですね。

4.屋外の暑さ対策にはミストファンの活用を

夏の屋外の暑さに耐えるため、近年流行しているのがハンディタイプの扇風機です。暑い中、いつでもどこでも風を感じられれば熱中症対策にも効果が期待できるでしょう。
さらに一歩進んだ暑さ対策をしたいなら、ぜひ水の力を組み合わせてみてください。

水を細かなミスト状にして、風と共に送り届けてくれるのがミストファンの特徴です。
打ち水でも紹介した「気化熱」の働きにより、周辺の温度を3~5度程度下げる効果が期待できると言われています。

ただ、タンクに水を入れてミストを発生させるタイプの場合、タンク内でカビが繁殖してしまう可能性も。
常に清潔に保てるよう注意しながら使用してください。

5.見た目も涼しげな流しそうめんで食欲アップ

見た目も涼しげな流しそうめんで食欲アップ
暑い夏場は、「夏バテで食欲がわかない…」という場面も多いのではないでしょうか?
こんなときには、見た目も涼しげなメニューを取り入れてみてください。
水を使った涼感メニューのオススメは、流しそうめんです。

ごく普通のそうめんでも、水に流すだけでイベント感が増すでしょう。
「流れるそうめんを自分で取って食べる」という行動は、子どもにとっても楽しいもの。
暑さに負けず、ワクワクした気分で食事の時間を楽しめるはずです。

そうめんだけでは栄養バランスが気になる…という場合には、トッピングやつけだれに工夫を凝らすのがオススメです。
なすやトマトといった夏野菜は、そうめんとの相性も抜群です。
豚肉とあわせてつけだれに入れれば、野菜やタンパク質も同時に摂取できるでしょう。
特に豚肉は、夏バテ予防にも効果的な食材として知られています。
ぜひそうめんメニューにも、上手に取り入れてみてください。

そのほかにも生姜や大葉でさっぱりさせたり、ラー油やコチュジャンで辛みをプラスしたりするのもオススメです。
家族それぞれで、好みの味わいを探してみるのも良いですね。

暑い夏は「水」のパワーを最大限に活用しよう

暑い日が続くと、徐々に体力を奪われてしまいます。
エアコンがあれば室内は快適ですが、クーラーの効いた場所ばかりにいると、冷房病になってしまう可能性も。
比較的気温が低い時間帯は、ぜひ水のパワーを活用し自然な涼しさを楽しんでみてください。

今回紹介した5つの方法は、誰でも手軽に実践しやすいものばかりです。夏を少しでも快適に乗り切るため、ぜひ参考にしてみてくださいね!