スーパーで見かける機会も多いのが、無料で利用できる給水サービスです。
「数百円で専用ボトルを購入すれば、何度でも自由にお水を持ち帰れる」という仕組みを、目にした経験がある方も多いのではないでしょうか。

今回は無料で利用できる仕組みや、メリット・デメリットについて解説します。おすすめの活用方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

スーパーで配布する「水」とは?

スーパーで無料配布されている「水」の多くは、水道水をろ過して作ったもの。
特殊なフィルターを通して不純物を取り除いたり、電気分解したりと、手を加えた水が多く配布されています。

「スーパーで無料配布されている水=ミネラルウォーター」と思っている方もいるでしょうが、これは必ずしも正解ではありません。
水道水をろ過して作った水を配布している場合、フィルターによってミネラルも除去されてしまいます。
この場合、「思っていたのとは違う水」を使用している可能性もあるでしょう。

もちろん、どういった種類の水を配布しているのかは、スーパーによって異なります。
水道水をろ過して作った水を配布しているところもあれば、ミネラルウォーターを配布しているところもあるでしょう。
場合によっては「ろ過水(無料)、ミネラルウォーター(有料)」という形で、住み分けを図っているようなケースもあります。

「水にこだわりたい」という思いでスーパーの無料給水スタンドを利用するのであれば、「どういった水が配布されているのか?」にまで、ぜひ注目してみてください。
自身の用途に合った水を選択するのがおすすめです。

なぜ無料で「水」を配布するのか?

ろ過水でもミネラルウォーターでも、顧客に対して無料で提供できるものではありません。
ウォータースタンドを設置しようと思えば、機器代やメンテナンス代が発生します。
また提供する水そのものにかかるコストも無視できません。

スーパー等が無料で利用できる給水場所を提供するのは、主に「販促活動のため」と言えるでしょう。
給水スポットを設置するのにコストが発生するのは見越した上で、「それ以上に集客効果が見込める」と考える場合に、積極的に採用していると思われます。

水は生活に欠かせないものですし、スーパーで購入できる「食品」も同じです。
「給水する」という目的で来店を促すことができれば、リピーター獲得につながるでしょう。

スーパーの多様化が進むにつれて、価格競争は激しくなってきています。
「毎日のチラシを見ながら一番安く購入できるスーパーを選んでいる」という方も多いのではないでしょうか。
「○○スーパーなら無料で水をもらえる」という特典があれば、商品の価格にかかわらず来店してもらえる可能性が高まります。
他店との差別化により、過度な価格競争に巻き込まれるリスクを低減できるでしょう。

スーパーで無料配布する水のメリット・デメリット

スーパーで利用できる無料の給水スタンドを利用する最大のメリットは、「水代の節約」でしょう。
ミネラルウォーターを日常的に購入しようと思えば、それなりのコストが発生します。
自宅にウォーターサーバーを設置する場合も、ランニングコストは無視できないでしょう。

「スーパーに行くたびに水を汲んで帰る」という行動が習慣化すれば、「水を買う」という行為自体を減らせます。
普段主に水道水を使用しているご家庭においても、「水道使用量を減らせる」というメリットが期待できるでしょう。

もちろん、どの程度節約できるのかは、使用頻度によっても変わってきます。
とはいえ、無料給水スタンドを利用する場合に発生するのは、ボトル購入費用という初期コストのみ。
最初の数百円さえ支払ってしまえば、その後に金銭的な負担が生じる可能性はありません。
「使えば使うほどお得になる」という仕組みそのものも、非常に大きなメリットと言えます。

一方で、無料給水スタンドの利用にはデメリットもあります。

ボトリングされたミネラルウォーターや、厳しい基準で管理された水道水とは違い、雑菌が繁殖する可能性も。
保存性には劣ってしまうでしょう。
ボトルは常に清潔に保ち、なおかつできるだけ早く使い切る必要があります。
自分自身でボトルを管理しなければならない点も、デメリットと言えるでしょう。

また無料給水スタンドのメンテナンスは、スーパー側に一任されます。
本当にしっかりと管理されているのかどうか、顧客側から見えづらい点も、注意しなければならないポイントです。

おすすめの活用方法について

メリットもデメリットもある無料の水。
これらの情報を総合的に判断しておすすめしたいのは、「お茶」や「料理」に活用する方法です。

水道水をろ過して不純物を除去した水は、とてもまろやか。お茶やだしの繊細な味わいを邪魔しないという特徴があります。
雑味のないスッキリとした味わいを楽しめるのではないでしょうか。
うま味も感じやすいので、味付けにとことんこだわりたい場面にもおすすめできます。

「不純物が少ない」という点では赤ちゃんのミルク用に使うのもおすすめですが、「雑菌が繁殖しやすい」という点にだけは注意しなければいけません。
赤ちゃんの体は、大人よりも繊細なもの。
ボトルの清潔性やスタンドのメンテナンス頻度にまで目を向けて、安心・安全な利用を心掛けてください。

特徴を知った上で賢く活用を!

特徴を知った上で賢く活用を!
スーパーで無料配布されている水を上手に使えば、水道代を節約できます。
普段利用するスーパーで同様のサービスを行っていないかどうか、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
そのメリット・デメリットにも目を向けた上で、ぜひ賢く活用してみてください。