お肌に関する悩み・トラブルでニキビなどとともに最も多く聞かれる「乾燥肌」。
日頃から化粧水や乳液などで肌をケアしたり、冬場は加湿器を使ったりと外側から水分を与えて乾燥対策を行っている方も多いことでしょう。

もちろんこれらも欠かせない肌の乾燥対策ですが、実は体内の水分不足が乾燥肌を引き起こす原因となっていることがありますので、しっかり水分を補給して体の内側から潤わせることも大切なポイントです。
今回は、乾燥肌と水分補給の関係や、肌ケアのポイントについてご紹介します。

体内の水分不足も乾燥肌の原因に?

乾燥肌とは、具体的には空気の乾燥や生活習慣の乱れ、ストレスや加齢、入浴やエアコンの送風、紫外線などによって、肌の表面を覆ってバリア機能を果たしている「皮脂」が失われ、水分が失われてしまった状態のことをいいます。
肌が乾燥してしまうと外部からの刺激を受けやすくなり、肌荒れやかゆみ、さらなる乾燥肌などの悪循環が生じてしまうのです。

そのため保湿などを行って外側から肌を保護することが大切であると同時に、体内の水分補給も乾燥肌を防ぐ重要なポイントになります。
人間の体に存在する水分は血液や細胞内液などで約60%を占めているのですが、体内の水分量が低下することが乾燥肌につながる原因にもなるといわれています。

体内の水分量が低下すると肌の水分も失われていくため、外側からクリームや化粧水で保湿を行っても水分が浸透はするものの吸収されにくくなることから、日頃から水分補給をしっかり行って内側からも潤いを与えるのが大切なのです。
また、水分補給は特に空気が乾燥する冬場は肌トラブルだけでなく、風邪やインフルエンザなどの体調不良を招く原因となる鼻の粘膜や喉の乾燥などにも効果的です。
冬の水分不足については井戸ポンプ情報局でも、過去の記事で取り上げていますのでご覧ください。(夏だけじゃない?! 冬の水分不足に注意)

乾燥肌を防ぐ水分補給のポイント

お肌の乾燥を防ぐための水分補給のポイントや、おすすめの飲み物について解説します。

常温・温かい飲み物を選ぼう

乾燥肌対策には、飲み物の温度は常温〜温かいものを選びましょう。
冷たい飲み物にしてしまうと体温を低下させて体内の新陳代謝なども下げてしまい、体の働きを鈍らせてしまうので、お肌の乾燥対策としては望ましくありません。
水分補給は基本的には水が向いていますが、その他のおすすめの飲み物は白湯や生姜湯、ノンカフェインのハーブティーなどが体も温まって効果的です。
なお、冷たい飲み物が飲みたい場合は、なるべく常温でビタミンが含まれたジュースなどがおすすめですが、糖分の摂りすぎには注意しましょう。

こまめに水分補給する

水分補給はこまめに行い、なるべく「喉が渇いた」と感じる前に摂取する意識を持つようにしましょう。
一度に大量の水を飲んでしまうと尿として排出されてしまいあまり意味がありませんので、体内に適度な水分が維持されるようにこまめに摂取するのがポイントです。
目安としては、私たちが尿や汗によって1日で失う水分量は約2.5リットルといわれており、これを飲み物から補うためには一般的に最低1日約1.2リットルは摂取する必要があるとされています。
例えば起床後・就寝前、入浴前後、スポーツの前後など1日のうちに飲むタイミングを決めて水分摂取するよう心がけてください。
また、暑くて汗を多くかいたときや運動後、冬場の空気が乾燥している時期などはより積極的に摂取するようにしましょう。

利尿作用がある飲み物に注意

乾燥肌対策には不向きな飲み物もあり、代表的なものではコーヒーや緑茶などが挙げられます。
仕事や家事、食事のときに飲む方が多い飲み物ですが、利尿作用があるカフェインが含まれており、水分補給どころか逆に体外へ水分が排出してしまう働きがありますので飲みすぎには注意しましょう。
さらに、これらに含まれているタンニンという成分は、体内で亜鉛の吸収を阻む働きがあります。亜鉛は肌の新陳代謝に欠かせないミネラルの一つですので、乾燥肌対策に取り組むのであればできるだけ避けた方がよいでしょう。
そのほかにはビールなどのアルコール飲料も利尿作用がある飲み物ですので、大量に飲んでも水分補給にはなりません。

日頃の肌ケアに加えて水分補給も心がけよう

日頃の肌ケアに加えて水分補給も心がけよう
乾燥肌と水分補給の関係や、肌ケアのポイントについてご紹介しました。
乾燥肌は体内の水分不足が原因になっている可能性もあるため、日頃から十分に水分補給も行って体を内側から潤して対策するよう心がけてください。
また、乾燥肌を防ぐには水分補給だけでなく、もちろん化粧水や乳液などで肌をケアしたり、冬場は加湿器を使ったりといった外側からの対策も重要です。

体の内側と外側から積極的に水分を補給して、潤いのある肌を保ちましょう!