
私たちの周りには、体の大部分が水でできている生き物や植物がたくさん存在します。
クラゲやナメクジのような動物、野菜や果物は、その典型です。水分量の多さは体の働きや生態に深く関わっており、環境への適応や成長、健康維持にも影響します。
今回は、水分量が高い生き物や植物の特徴について分かりやすく解説します。
生き物の体を構成する水の役割
生き物の体にとって、水は欠かせない存在です。水は体内で様々な働きを担い、生命活動を支えています。
例えば、体温を安定させるために発汗を助けたり、血液の流れを滑らかにして酸素や栄養を全身へ運んだりします。これらの働きが滞ると体の調子が乱れやすくなるため、水は健康を守る上で非常に重要な役割を持っています。
また、水は体の中で多くの化学反応を進めるための「場所」としても機能します。消化や代謝がスムーズに進むためには水が欠かせず、細胞が正常に働くためにも一定量の水が必要です。水が不足すると細胞が乾きやすくなり、全身に疲れを感じやすくなります。
さらに、植物にとっても水は欠かせません。水は根から吸い上げられ、茎や葉を通して全体に運ばれます。葉の内部では光合成が行われ、水が化学反応の材料として使われます。この光合成によって植物は成長し、酸素を生み出します。水が十分に行きわたらない場合、植物の葉がしおれたり色が変わったりしやすくなります。
生き物が水を多く含む理由には、体の中で水が大きな役割を果たしている背景があります。体温調整、栄養運搬、代謝、光合成など、水は生命を支える基盤になっています。水の働きを知ると、生き物の仕組みをより深く理解しやすくなります。
水分量が高い生き物は?

動物の体には、多くの水が含まれています。人間の場合、成人で体の約60%が水で構成されており、これを基準にすると他の動物の水分量がどれほど高いかが分かりやすくなります。特に水辺や湿った環境で暮らす動物は、水分量が非常に多い傾向があります。
クラゲは約95%が水
代表的な例として挙げられるのがクラゲです。クラゲは体の約95%が水でできているため、海中でゆっくり漂うような動きが可能になります。
クラゲの体は柔らかく形が崩れやすい構造ですが、これは水が中心になって構成されているためです。陸に打ち上げられたクラゲがすぐに乾燥してしまいやすい理由も、水分量の多さに関係しています。
ナメクジは約80〜90%が水
ナメクジも水分量が非常に高い動物として知られています。体の約80〜90%が水で構成されており、乾燥した場所が苦手です。ナメクジが雨の日に姿を見せやすいのは、湿度が高い環境で体の水分を維持しやすいためです。
反対に、乾燥した場所に長くいると体が縮んだり動きが鈍くなったりするため、水分を守るための行動が欠かせません。
魚も水分量が多い
魚類も水分量が多い動物として挙げられます。多くの魚は体の約70%前後が水で構成され、水中で生活するための体の仕組みと深くつながっています。
水中の環境に適応した体は乾燥に弱く、水から離れると急速に弱ってしまいます。
これらの動物の例から分かるように、水分量が多い動物ほど乾燥に弱く、水が豊富な場所を生活の場に選ぶ傾向があります。
一方で、乾燥した環境に適応した動物は体内の水分を効率よく維持する工夫を持っているものがいます。
例えば、砂漠に生息するラクダは水をあまり使わずに生活できるように進化しており、水分量の多い動物とは対照的な特徴を備えています。
植物の水分量について
植物は体の大部分を水が占めています。多くの植物は70〜90%ほどが水で構成されており、その割合は私たちが想像するよりもはるかに高いものです。
特にみずみずしい野菜や果物は水分が豊富で、まるで水のかたまりのように感じられる場合があります。
レタスやキュウリは90%以上が水
例えば、レタスやキュウリは90%以上が水でできています。軽くて柔らかい理由は、高い水分量が葉や茎に詰まっているためです。
スイカも非常に代表的な例で、果肉の大半が水で満たされています。夏に食べると体が潤う感覚を得られるのは、この豊富な水分によるものです。
水をタンクのように蓄えている植物が多い
観葉植物や木のような大きな植物も多くの水を蓄えています。
木の幹には水を運ぶための道が張り巡らされ、根から吸い上げた水が枝や葉に向かって流れています。幹がしっかりしているのは、水と養分を効率よく運ぶための構造が整っているからです。
見た目では分かりにくいものの、植物は常に水を循環させて生きているため、体内の水分量は高い状態を保っています。
サボテンのような乾燥地帯に生息する植物も、多くの水をため込む能力があります。乾燥した環境に適応するため、太く膨らんだ茎の内部には大量の水が蓄えられています。乾燥に強いイメージが強いサボテンですが、その生命力を支えているのは豊富な水分です。
このように、植物は生きるために多くの水を必要とし、その仕組みを体全体で維持しています。水が光合成や養分の運搬に欠かせないため、水分量を高く保つ状態が植物の健康を支えています。
身近な生活とのつながり

動物や植物が多くの水を含む理由を知ると、身の回りの自然がより身近に感じられます。普段何気なく目にする生き物や野菜にも、水が生きる力を支える重要な役割を担っている背景があります。
そして、私たちの体も多くの水でできているため、水分をしっかり補給することが健康維持につながります。特に運動後や入浴後には水分が失われやすく、適切な水分補給が体調管理には欠かせません。生き物の水分量を知ると、自分の体がどれほど水を必要としているかが理解しやすくなるでしょう。










