低コストで、誰でも手軽に実践しやすい「水ダイエット」。こまめに水を飲むことで、ダイエット効果を期待する方法です。

とはいえ、なぜ水を飲むとダイエットに効果的なのか、その仕組みが気になる方も多いのではないでしょうか?
水の摂取がダイエットに効果的だと言われる3つの理由を知り、ダイエットをより効率的に進めていきましょう。

理由その1:老廃物を排出できるから

水を飲むことがダイエットに効果的だと言われる理由、1つ目は老廃物の速やかな排出につながるからです。
人間の体内では、日々さまざまな老廃物が発生しています。
これらの物質は、体内の循環によって体外へと排出される仕組みです。

水分を積極的に摂取すると、体内の巡りが良くなり、老廃物が体内に留まるのを防いでくれるでしょう。
余計なものを体内に残さないことで、余計なものを溜め込まない体質へと近づけてくれます。

たとえば、体内の老廃物や塩分が速やかに排出できなかった場合、「むくみ」の原因になります。
水分不足で腸内の動きが悪くなれば、「便秘」を引き起こしてしまうでしょう。
水分をしっかりと摂取して体内の巡りを良くすることで、スムーズな排出をサポートできます。

むくみが取れれば、見た目がスッキリするはずです。
便秘が解消できれば、ポッコリお腹は改善し、また余計な栄養分の吸収を防げるでしょう。

理由その2:基礎代謝を向上させられるから

ダイエットする上で、重要なポイントになるのが基礎代謝です。
基礎代謝とは、特別な運動をしていなくても、生きているだけで消費されるエネルギーのこと。
基礎代謝量が増えれば、その分「痩せやすく太りにくい体質」へと近づけるでしょう。
積極的に水分を摂取することは、この基礎代謝の向上に役立つのです。

水を飲むと、人間の体温は低下します。
すると体は、下がった分の体温を上昇させるため、血行を良くするのです。
血行が良くなった結果、代謝がアップし、エネルギーを消費しやすくなると言われています。

理由その3:食欲を抑える効果が期待できるから

積極的に水を摂取すると、その分胃が膨らみます。
たとえば食事の前に200ミリリットル程度の水を飲むと、その分食欲を抑えられるでしょう。
水の摂取カロリーは0キロカロリーで、安心して口に入れられます。
ストレスを抱えながら食べる量を調整しなくても、自然に量を減らしやすくなるはずです。

ダイエット中は、食欲コントロールの方法に悩む方も多いのではないでしょうか。
水ダイエットなら、こうしたお悩みにも自然に対処できます。
ダイエット中のストレス軽減にもつながりますし、継続しやすい方法と言えるでしょう。

水ダイエットの正しい実践方法とは?

誰でも手軽に実践できる水ダイエットですが、効果を実感するためには、正しい方法を意識して行う必要があります。
ダイエットに挑戦する前に、手順や注意点を把握しておきましょう。

水のパワーをダイエットに役立てたいと思った場合に、まず意識したいのが水の摂取量です。
1日あたり、2リットル程度を意識してみてください。
また飲み方についても重要なポイントです。
1度に飲む量は、コップ1杯(200ミリリットル程度)に留めておきましょう。

「面倒だから飲めるときに一気に摂取してしまいたい」と感じる方もいるかもしれませんが、人間の体が一度に吸収できる水分量には限りがあります。
この限界量を超えて摂取しても、体内に十分吸収されないまま、尿や汗として排出されてしまう可能性が高いでしょう。
また、体への負担も大きくなってしまいます。

水を摂取するタイミングとしておすすめなのは、朝起きた直後や毎食前、運動や入浴の前後です。
1日の生活リズムの中で、「コップ1杯×10回程度」を意識して、水を飲む機会を作ってみてください。

ダイエットで水を飲む際の注意点は?

ダイエットで水を飲む際の注意点は?
ダイエット目的で水を摂取する場合、注意したいポイントが2つあります。
こちらもダイエット実践前にチェックしてみてください。

1つ目のポイントは、水の温度です。
特に暑い時期や、お風呂上がりには、冷蔵庫やウォーターサーバーでしっかりと冷やした水を飲みたくなるのではないでしょうか。
しかし水の温度が下がれば下がるほど、胃腸に負担をかけてしまいます。
冷たい水を飲む機会が増えれば、胃腸の機能を低下させてしまう恐れがあるでしょう。

そのため水の温度は8度~13度の、「常温」を意識するのがおすすめです。
口に入れた瞬間の冷たさは少々物足りないかもしれませんが、人間の体温と比較すればまだまだ低い温度。
いったん体温を下げ、基礎代謝をアップさせる効果も十分に期待できるでしょう。

2つ目のポイントは、水中毒です。
「ダイエットにいいから」という理由で水を飲み過ぎると、水中毒を引き起こす恐れがあります。
水分の多量摂取により体内のバランスが崩れ、めまいや頭痛、より深刻な場合には嘔吐や意識障害といった症状が出てしまう恐れがあるでしょう。
1日に摂取する水の量が3リットル以上になると、水中毒になるリスクが高まると言われています。
摂取量は、しっかりとコントロールしてください。

水がダイエットに良い仕組みを知って取り組もう

水には、人間の脂肪を直接分解するような働きはありません。
しかし体内の巡りを良くし、基礎代謝をアップさせることで、ダイエットをサポートしてくれる可能性があります。
今回ご紹介した方法や注意点も意識しつつ、ぜひ上手に取り入れてみてくださいね。