冬の肌寒い時期になると、温かい飲みものを口にする機会が多くなりますよね。しかし、実は温かい飲みものが逆に身体を冷やす原因になることがあるのをご存知でしょうか?

今回は、温かい飲みものが身体を冷やしやすくする理由や、身体が温まりやすいオススメの飲みものをご紹介します。

温かい飲みものが身体を冷やしやすくする理由

寒い日に外で温かい飲みものを口にすると、少しのあいだ冷えた身体が温まったように感じますが、飲み終わるとすぐにまた寒くなってきてしまったという経験に身に覚えがある方は多いことでしょう。

温かい飲みものは、一時的には身体を温める効果がありますが、持続して温めることはできません。体内で飲みものの温度が下がっていくためですが、水分を多く摂ると排泄が追いつかず温度が下がったまま停滞してしまい、それがかえって身体を冷やす原因になることがあります。
また、温かいものを飲むことで体温が一時的に上がると、脳が温度調節しようとして汗をかきやすくなり、体温が下がりやすくなってしまうのです。

さらに、排尿には体内の熱を外に逃がす働きがありますので、水分を多く摂って頻尿になると体温が下がりやすくなりますので飲み過ぎには注意しましょう。

身体が温まりやすいオススメの飲みもの

身体が温まりやすいオススメの飲みもの
温かい飲みものでも、飲みすぎるとかえって身体を冷やしやすくしてしまうため、なるべく身体が温まるものを選んで適量を口にするのがポイントです。
ここでは、身体が温まりやすい成分が含まれたオススメの飲みものについて挙げていきます。

リラックス効果も! ココア

ココアには、「テオブロミン」や「カカオポリフェノール」という成分が含まれており、血行を促すとともに体温を上げて維持する働きがあります。
そのため身体を効率よく温めてくれる効果が期待でき、さらに自律神経を整える効果もあるためリラックスして過ごしたいときにオススメです。

脂肪燃焼を促す?! しょうが湯

生姜に含まれる「ショウガオール」という成分には血行を促進させ、脂肪燃焼を促し身体を温める効果があります。
しかし、生の生姜に含まれている「ジンゲロール」には身体が冷える原因にもなる発汗を促す作用があるため、乾燥した生姜を使うようにしましょう。また、生の生姜を加熱して乾燥させることで「ジンゲロール」が「ショウガオール」に変化します。

そのほかにも、身体が温まりやすい飲みものとしてゆず茶や紅茶、ホットワインなどがオススメですが、いずれも飲み過ぎないように適量を口にするようにしましょう。

温かい飲みものが身体を冷やしやすくする理由や、オススメの飲みものをご紹介しました。
冬の寒さを和らげるために口にしていた温かい飲みものが、逆に体温を下げる原因にもなることに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

特に身体が冷えやすい朝晩など、寒さが厳しい時期は今回ご紹介したオススメの飲みものを飲んで乗り切りましょう!